滝澤悠希アナウンサー:

新型コロナウイルスの感染者が岩手県内で初めて確認されてから、8月5日で1週間となります。今、私たち県民はどのようなことを心がければいいのか、取材を担当している佐々木記者に伝えてもらいます。

佐々木雄祐記者:

きょうお伝えするのは「自己検疫と自己隔離」の心がけについてです。

これは7月31日に、岩手医科大学の櫻井滋教授がこのスタジオにご出演いただいた際にもお話ししていたものなんですが、改めて説明する前にこれまでの県内での感染者についてみていきます。

1例目と4例目の方は、関東や中部から県内に戻った後発症していて、県外で感染していた可能性が考えられます。

一方で2例目の方と3例目の方はいずれも最近県外には行っておらず、7月16日に盛岡市内で会食したという共通点がありますが、現時点では感染源の特定には至っていません。

仮にこの2人が県内で感染したとすると、元々の感染源からさらに他の方にも広がっていた可能性もあります。

櫻井教授は「接触から2週間経過していれば、新たに発症する可能性は低いと考えてもよい」としていますが、県外からの「持ち込み」ではない今回のような「県内での感染」には今後も注意が必要と指摘しています。

滝澤悠希アナウンサー:

そこで必要になる心がけが「自己検疫」ということですね。

佐々木雄祐記者:

「自己検疫」とは、熱っぽいとか倦怠感とか体調の異変を感じる際には、コロナと分からなくても念のため「家から出ない」、同居している家族ともできるだけ接触を避けるという自己隔離の措置を自発的に取るというものなんです。

櫻井教授は、症状がある人には原則7日間の自宅待機を勧めています。

そして今回の2例目3例目のケースでは、どこの飲食店で会食をしていたかは公表されていませんが、7月中旬以降、盛岡の繁華街などに出入りしていた方やこれから訪れる方は、万が一を見据えて、訪問後の自己検疫を心がけてほしいと呼びかけています。

滝澤悠希アナウンサー:

この「7日間」にはどういう意味があるのでしょうか?

佐々木雄祐記者:

症状の有無にかかわらず、感染者が人にうつす可能性がある期間は感染から7日から10日と言われています。

このため7日間は様子を見て、その時点で回復すれば社会復帰してよく、悪化したら医療機関への相談が必要とされています。

一方で、家族の中に症状が出た人がいる場合は、家族全体で1、2週間自宅待機したほうが本当は安全なのですが、櫻井教授は、それでは社会自体が成り立たないので無症状の人に限っては仕事や学校に出かけてよいとしています。

リスクをゼロにすることはできませんが、社会全体の心がけで大流行のリスクを下げるという考え方なんです。

県は本来の国の基準を上回る広い範囲で感染者周辺のPCR検査を行っていますが、仮に陰性、不検出であっても完全に否定できない場合もあるので、体調に不安がある場合は自発的に家にとどまることが望ましいということになります。

滝澤悠希アナウンサー:

もし感染してしまった場合に備えて必要な心がけもありますよね。

佐々木雄祐記者:

感染を広げないためには、感染ルートを追跡できるように関係者が調査に協力することが不可欠で、どこで何をして誰に会ったかなどを個人で記録しておくことも重要とされています。

また、県などは感染者と接触したかを知ることができるスマートフォンのアプリCOCOAのインストールを呼びかけています。

そして櫻井教授は「もし感染者が行動履歴を隠すと、感染拡大につながるおそれがあるのでぜひ行政の調査に協力してほしいし、感染ルート追跡の障害となる感染者への誹謗中傷などの行為は絶対やめてほしい」と話しています。