米調査会社の世論調査で支持率50%

トランプ米大統領の支持率が50%に達した。

米国の調査会社ラスムッセン社が毎日行っている世論調査で、2月27日にはトランプ大統領の業績を支持する者が50%となりこの内35%が「強く支持」している。一方不支持率は48%で「強く不満を持つ」は39%。

トランプ大統領の支持率が50%になるのは昨年6月中旬以来のこと。その後30%台にまで転落していたが昨年暮れ以降上昇機運にあった。

この50%という支持率が高いのかどうかだが、オバマ前大統領の第一期目の同時期の支持率が43%であったのと比較すると、かなり良い数字だと考えざるを得ない。

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「アメリカ・ファースト」から柔軟な姿勢への変化が理由か

その原因だが、時期的に見るとトランプ大統領に大きな影響力を持っていた超保守派のスティーブ・バノン前主席戦略官が暴露本「炎と怒り」に、大統領の娘イバンカさんや娘婿クシュナー氏を批判する発言を引用されて、ホワイトハウスから完全に放逐されたことと重なる。

先週のこのコラムでも触れたが、その後トランプ大統領の口から「アメリカ・ファースト」という言葉も出なくなり、政策的にも移民に同情的だったり、今回のフロリダの高校での銃乱射事件でも銃規制強化を提案したり柔軟な姿勢が見えるようになったことが支持を拡大したのかもしれない。

ただ、同時期に発表されたCNNの世論調査ではトランプ大統領への支持は35%で過去最低と並んだとされた。片やラスムッセン社がトランプ大統領は「評価されている」としたのに対して「最低水準」という結果はどうして生まれたのだろうか?

同じ疑問を米国でも持ったようで、ワシントンの保守系のニュースサイト「ザ・デイリー・コーラー」が分析を試みた。

CNN調査の低支持率はデータのねじ曲げ?

同サイトはまず回答者について調べた結果、CNNの場合「民主党支持者」33%「共和党支持者」23%「その他」44%となっていることに着目した。通常米国国民の内共和党を支持する者は37%とされているので、14%ほど民主党寄りの回答者が多かったのではないかと指摘した。

次に、回答者の選び方もCNNが「18歳以上の成年男女」としたのに対してラスムッセンは「投票すると回答した有権者」だった。大統領選挙の投票率は通常50%前後なので、世論調査の対象としては「投票する」とした有権者の方が正確を期せるという。

さらに、CNNの調査は調査員が電話で尋ねる方法をとるが、この場合回答者が調査員の意向をしんしゃくする場合があるのでラスムッセンのように録音メッセージで機械的に行う方が好ましく「CNNは調査のデータをねじ曲げ(skewing)た」と「ザ・デイリー・コーラー」は断じている。

CNNが「ねじ曲げた」かどうかはともかく、ラスムッセン社の世論調査は一昨年の大統領選の際にトランプ候補とクリントン候補の得票差をほぼ正確にとらえていたことで評価されており、いまトランプ大統領が上り調子であるという調査結果は素直に受け入れても良いのではないか。