原油価格の上昇に記録的な円安。子牛の飼料価格の高騰が畜産農家の経営を圧迫しています。厳しい状況を強いられている、宮城県色麻町の畜産農家を取材しました。

5月22日の日銀仙台支店の会見。

日銀仙台支店 岡山和裕支店長
Q.円安が東北に与える影響は?
「円安になることによって、輸入物価の上昇により原材料価格等の上昇が生じる可能性がある。これが物価の上昇によって、当然企業にも個人にも影響を与える」

岡山仙台支店長は円安が東北地方に与える影響について「企業にも個人にも及ぶ」と話しました。

色麻町の小栗山地区。黒毛和種の肉用牛の繁殖に取り組む畜産農家、橋本拓未さん(38)です。

畜産農家 橋本拓未さん
「一頭一頭ずっと365日顔を合わせていると、違いが見えてくるので、表情がまったく違うので」

35頭を飼育する橋本さん。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、えさとなる配合飼料の価格が高騰しました。

畜産農家 橋本拓未さん
「全部の材料がほとんど輸入もの、特に購入している飼料はほぼほぼ輸入品に偏っているというか、頼らざるを得ない」

飼料価格をさらに押し上げたのが円安です。円安の影響などで買い手側の経営も苦しくなり、去年は子牛1頭当たりの平均価格が60万円ほどで取り引きされていたのが、ことしに入ってから、40万円台に。えさ代が上がる一方、子牛の価格が下がることになり、利益が激減しました。

橋本さんは、親牛に与えるえさを自家栽培している牧草に変えるなどして、経費の節減に取り組んでいますが、市場に出す子牛は肉質を維持するため、これまで同様輸入飼料を与えて育てる必要があり、個々の農家ができる対策にも限界があるといいます。

畜産農家 橋本拓未さん
「国の政策として子牛の補填金だったり、飼料価格の補填金というのがいま発動されているが、国の補助がないとやはり、経営自体回っていかないというところもあるので、それが切れるのが一番恐いですし、それも経営の一部として考えていかないと、いまの農業はちょっとできないかなと、考えることがあります」

仙台放送
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