トランプ大統領「生みの親」が秘密を暴露

表現は少々品がないが、このニュースには正直「たまげた」。

トランプ大統領の「生みの親」のスティーブ・バノン氏が選挙期間中の秘密を暴露し、大統領の子息のドン・ジュニア氏がロシア関係者と会ったのは「愚かで、裏切り行為であり、非愛国的だ」と言い、これに対して大統領は「彼(バノン)が(ホワイトハウスを)首になった時、職を失っただけでなく正気まで失った」という声明を発表して反撃していることだ。

the guardianより

「最後は大統領を追い詰めるだろう」

このバノン氏の発言は、今月9日に米国で発売される新刊「炎と憤激:トランプのホワイトハウスの内幕」(マイケル・ウォルフ著)の中で明らかにされているもので、事前に本を入手した英国の新聞「ザ・ガーディアン」が暴露した。

それによるとバノン氏は、一昨年6月ドン・ジュニア氏と大統領の娘婿クシュナー氏それに当時の選対本部長のマナフォート氏がニューヨークのトランプタワーでロシア人の女性弁護士と会ったことについて、「選対幹部の三人が弁護士もつけずに会うなんて信じられないことだ。それに、ドン・ジュニアは父親に報告しなかったとは考えられないので大統領も知っていたはずだ」と言った。

この会合ではトランプ陣営とロシア側がヒラリー候補のスキャンダルについて謀議したことが疑われているが、バノン氏は司法当局の狙いをこう見ている。

「捜査は資金洗浄に狙いを絞っている。まずマナフォート、次にドン・ジュニアそしてクシュナーとたどってゆき、最後は大統領を追い詰めるだろう」

トランプ氏とバノン氏の離反は決定的

この問題を捜査している特別検察官は先月、クシュナー氏の会社が取引をしているドイツ銀行などに資料提供を求めたが、バノン氏はこのルートで資金洗浄が行われたと言い、捜査は進展していると考える。

「彼らは海岸に座って猛烈台風をしのごうとしているようなものだ」

トランプ大統領をめぐる「ロシア疑惑」は決定的な証拠がないまま、ムラー特別検察官が大統領への反感からいたずらに捜査を長引かせていると批判も上がり始めていたが、このバノン氏の話で一転米国政治の波乱要素として復活してきそうだ。

それにしても、バノン氏は先月17日に私に「トランプ大統領を助けて2020年の再選選挙では大勝する」と言っていたばかり(12月19日アップ「トランプの二期目はありうる」参照)なのに、半月でいったい何があったのだろうか。

いずれにせよ、これでトランプ大統領とバノン氏の離反は決定的になり、今年11月の中間選挙のあり方に大きな影響を及ぼすのは避けられないだろう。