「新しい時代をもたらすのは激しい戦い」

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「新しい時代の夜明けの陽光が地平線上に見えてきました。その新しい時代をもたらすのは、多くの素晴らしい女性達と類い稀な男性達の激しい戦いなのです」

8日ハリウッドで行われたゴールデン・グローブ賞受賞式で、長年の功労を讃えるセシル・B・デミル賞を受賞したオプラ・ウィンフリーさんのスピーチは、約9分間に3回も観衆を総立ちにさせた。

それは、賞の趣旨である映画やテレビの話ではなく、米国の人種差別やセクハラ、マスコミ批判に対する反論など政治的な問題について語ったもので、最後に冒頭のような言葉で締めくくった。

スピーチは次期大統領選への「立候補宣言」?

「オプラは次の大統領選を意識している」
米国のマスコミが一斉にこう伝えた。

ウィンフリーさんが司会するテレビ番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」は、米国のテレビ史上最も多くの視聴者に見られる番組とされ、彼女は「世界で最も有力な女性」とも言われる。

また授賞式で観衆を総立ちにさせたように、テレビ司会者としてその話術は際立っており、アフリカ系アメリカ人の彼女はオバマ大統領の後継者としてかねて出馬が噂されていたので、ゴールデン・グローブ賞でのスピーチは2020年の大統領選へ向けての「立候補宣言」と受け止められた。

「我々の次の大統領に尊敬の念を込めて」

ゴールデン・グローブ賞授賞式を中継放送していたNBCテレビはこうツィッターし、翌日「政治意図はなかった」と削除する騒ぎも起きたほどだった。

「彼女には負けないぜ」

米国では2020年の選挙をめぐる予想サイトがネット上に開設されているが、授賞式の演説を受けてウィンフリーさんのオッズが民主党側の予想候補のトップに躍り出た。民主党では他に2016年にも出馬したサンダース上院議員やウォーレン上院議員などが候補に挙げられているが、ウィンフリーさんが頭一つも二つも抜け出たように見える。

「オプラならよく知っているが、彼女には負けないぜ。これは面白くなりそうだ」

トランプ大統領も、ウィンフリーさんのことは気になるようで記者団にこう語った。

そのトランプ大統領を支援する保守派のニュースサイト「ブライトバート・ニュース」は、もしウィンフリーさんが経済問題で説得力ある政策を打ち出すことができれば、共和党側(つまりはトランプ大統領)には全く勝ち目がなくなるという分析記事を掲載している。

今年11月の中間選挙が終わると、次の大統領選へ向けて具体的な選挙運動が始まる。これから何かにつけウィンフリーさんの話題が米政界を賑わすことになりそうだ。