先月行われた衆議院東京15区の補欠選挙で、他の候補者の街頭演説を妨害した疑いで警視庁の家宅捜索を受けた「つばさの党」黒川敦彦代表が取材に応じ、「家宅捜索は心外」と主張した。
家宅捜索を受け、正午すぎに取材に応じた黒川敦彦代表は「表現の自由の中で、適法なことをやっていると理解している」「(家宅捜索は)心外だと思っている。現にこういう行為で有罪になった人は一人もいない」と正当性を主張した。
黒川代表はつばさの党の選挙活動について、「多少乱暴であるという認識はある」と述べたものの、「言論行為を権力者が止めることは絶対にあってはならない」と反論している。
「つばさの党」をめぐっては、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙に出馬した根本良輔幹事長や、黒川代表ら3人が補欠選挙期間中に他の複数の候補者の街頭演説中に近くで大音量で演説したり、選挙運動車両を追いかけるなどした公職選挙法の自由妨害の疑いがもたれていて、警視庁が13日午前、本部事務所や自宅などの家宅捜索を行い、街宣車などを押収している。