元漁協組合長射殺事件への関与否定

福岡県北九州市の特定危険指定暴力団・工藤会が関わったとされる4つの市民襲撃事件で、殺人などの罪に問われている工藤会トップの野村悟被告(73)とNo.2の田上不美夫被告(64)に対する被告人質問が、福岡地裁で始まった。

まず証言台に立ったのは田上被告。スーツ姿で法廷に立った。
1998年2月に北九州市で、元漁協組合長が工藤会系組員に射殺された事件について質問された。

弁護側:
何か関与したか

田上不美夫被告:
一切関与していません

田上被告は、あらためて起訴内容を否認した。

殺害された元組合長は、港湾事業などで業者の選定や漁業補償の分配などの権限を持っていた実力者。
検察側は、野村、田上両被告がその利権を狙い、組織的に襲撃事件を起こしたと主張している。

弁護側:
利権について関心を持っていたことは?

田上不美夫被告:
そういうことはありません。組として漁業権にからむ利権には関心はありません

田上被告は、検察側の主張を真っ向から否定した。
また、最高幹部の野村被告について聞かれると…

田上不美夫被告:
人間として好きです。尊敬しています

工藤会トップも否定 質問に笑いながら…

次に証言台に立ったのは、工藤会トップ・野村被告。
逮捕前、黒々としていた髪の毛には白いものが目立ち、耳には補聴器が付けられていた。

野村被告も、元組合長射殺事件の関与をあらためて否認した。

弁護側:
元組合長の殺害を指揮命令したのか?

野村悟被告:
いえ、ありません

弁護側:
殺害された梶原國弘さんを知っていますか?

野村悟被告:
知らない。名前を聞いたことはある

対する検察側は…

検察側:
配下の組員が被害者の会社に行っていたことは知っていたか?

野村悟被告:
知りません。人それぞれ、しのいで生きている。私に言うことはありません

検察側:
被害者一族に圧力をかけるようなことはなかったか?

野村悟被告:
ありません

野村被告は、笑いながら答えた。

被告人質問は9月まで続き、判決は年度をまたぐ可能性もあるとみられている。

(テレビ西日本)