外食や弁当などで使われる業務用米の需要が高まる中、コメの種もみを直接、水田にまく栽培方法を検証しようと29日、農業関係者を集めた現地視察が行われた。

 この取り組みは全国的に業務用米の需要が高まる中、苗を植える作業が省力化し、種もみを直接水田にまく「直播栽培」の普及につなげようと農研機構東北農業研究センターなどが行っている。29日は農研機構の職員や大学の研究者などが集まり、業務用米の新品種として期待されている「ちほみのり」の水田を視察した。

 「ちほみのり」は台風や豪雨などでも倒れにくく、低価格で多くの収量が期待できるとされ、あきたこまち並みのうまさがあるともいわれている。

 農研機構によると、コメの消費量に占める外食やコンビニ弁当などの中食の割合は1985年が15.2%だった。しかし15年後の2035年は40%に上昇すると推計していて、今後は低コストで多収性に優れた業務用米の需要が高まる可能性がある。

 農研機構東北農業研究センターの湯川智行所長は「秋田県においても農業の大規模化が進んでいますので、大規模経営にとっては移植栽培だと労力が追いつかないところがある。こういう低コストな労力のかからない直播栽培を導入することで、より大規模にできるメリットがある」と直播栽培の可能性をあげた。

 農研機構では今後、直播栽培によるおいしい業務用米の生産技術の普及を図っていきたいとしている。