南の島のリゾートとして人気があるフィリピンのボラカイ島。
今月末から一時的に閉鎖されることが決まりました。

排水を海に垂れ流し環境汚染が深刻化

白い砂浜で有名なボラカイ島は、世界中から毎年およそ200万人の観光客が訪れるフィリピン有数のリゾート地です。

しかし下水道設備がいまだ未整備な建物も多く、多くの観光施設が排水を直接海に垂れ流しにするなど、深刻な環境汚染が進んでいます。

今年2月に現地を訪問したドゥテルテ大統領は「汚水溜めだ」と厳しい言葉で批判していました。

大統領府によりますと、ボラカイ島は4月26日から6か月間にわたって閉鎖され、およそ半年間にわたって大規模な清掃活動や、排水施設などの整備が行われる予定です。

年間560億ペソ(1150億円)の観光業に大打撃

ボラカイ島には現在、観光に携わる業社が約500社あり、2万人近くが働いています。

去年のボラカイ島全体での売り上げは、560億ペソ(日本円で約1150億円)にも上っており、島の閉鎖は観光業者にとっては大打撃です。

フィリピン政府はこうした観光に携わる人たちを支援する枠組みを作るとしています。

『ザ・ビーチ』で有名なタイのピピ島・マヤ湾も閉鎖へ

Professor Assistant Thon Thamrongnawasawat

環境破壊が原因で、島を一時的に閉鎖することが決まったのはボラカイ島だけではありません。

アメリカの俳優・レオナルド・ディカプリオが主演した映画『ザ・ビーチ』の舞台として人気が高い、タイにあるピピ島・マヤ湾も、今年一時的に閉鎖されることが決まりました。

Professor Assistant Thon Thamrongnawasawat

原因は観光客が殺到したことによる環境破壊から生態系を守るためで、6月から9月まで閉鎖されます。

リゾート地の代名詞である東南アジアの島々はいま、増え続ける観光客と環境保護のバランスをどのようにとっていくかという難しい課題を抱えているのです。

【執筆:FNNバンコク支局長 佐々木 亮】