愛媛県今治市の刑務所から逃げ出した男はどこに潜んでいるのか?
捜索が続く中、住民は不安な時を過ごしている。

愛媛と広島の島々を結ぶ”しまなみ海道”。
この道沿いの島の一つ「向島」が緊張に包まれている。

向島の住民は「まさかこの向島でそういうことが起きるなんて」と話した。

逃走を続けているのは、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した、平尾龍磨容疑者(27)。 
防犯カメラには8日午後6時過ぎ、平尾容疑者が刑務所の外へと走っていく姿が捉えられていた。
その後、刑務所近くの住宅で財布などと車を盗んでいたことが判明。

そして、8日午後8時半ごろ、警察官が逃走に使われた盗難車を発見。
そこは、脱走した刑務所がある今治市から北へと延びる“しまなみ海道”沿い「向島」の駐車場。

9日午前7時、警察は平尾容疑者を指名手配。
逃走車が発見された周辺で検問を行い、捜索を続けているが、この場所は徒歩で本州へと渡ることができる「尾道大橋」の目と鼻の先。
平尾容疑者は向島に潜伏しているのか、それとも本州へと渡ったのか。

今回、平尾容疑者が脱走した松山刑務所大井造船作業場は、民間の造船所の敷地内に造られた、いわゆる“塀のない刑務所”。

審査をクリアした模範囚が一般の造船工員と一緒に作業しており、受刑者は敷地内での行動も比較的自由に行えるという。
しかし、こちらの施設では、2016年8月にも窃盗罪で服役中の男性受刑者(当時23歳)が脱走する騒ぎが起きていた。
この“塀のない刑務所”で、これまでに起きた脱走事件は、18件、21人。
警察は、平尾容疑者が向島の山中などに潜伏しているとみて、570人体制で捜索に当たっている。