「夫を刺した」と通報して妻を逮捕

夫を刺した

26日午前6時ごろ、警察が通報を受け現場の神戸市の集合住宅に駆けつけると、部屋には首から血を流した36歳の男性が。

警察は通報してきた男性の妻、無職の樽井未希容疑者(33)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

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警察によると、樽井容疑者はまず寝ていた夫にボーガンを向け引き金を引き、放たれた矢が頭部をかすめたことで夫が目を覚まし起き上がると、今度は包丁を手に夫に襲いかかったとみられている。

その際、夫の抵抗に遭い包丁を取り上げられ、警察に実施するよう促され自ら「夫を刺した」と通報したという。夫の命に別条はない。

「宝塚4人殺傷の事件をまねた」と供述

別の部屋では子どもが寝ている中でなぜ樽井容疑者は夫の命を狙ったのか。

樽井容疑者は、調べに対し容疑を認めた上で、6月に同じ兵庫県の宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件をまねたという趣旨の供述をしていることが新たに分かった。

県が規制条例を検討している最中

アーチェリーのように離れた場所から的を狙う競技などでも使われるボーガン。

兵庫県は宝塚市の事件を受け、すべての年齢を対象にボーガンの所持を登録制にするなど独自の規制を検討。事件は今年9月までに条例の成立を目指す最中に起きた。

兵庫県・井戸知事:
できるだけ早く規制対象化しようと言うことにしたわけですが、第二の事件が起こってしまった。深刻に受け止めて、できるだけ早く制度化を急ぎたいと思っています。

樽井容疑者がボーガンを入手した時期は宝塚市の事件の後とみられていて、警察は入手経路や動機などを追及している。

「Live News it!」7月27日放送