客前のパソコン使用に賛否

10月30日は「マナーの日」なのだが、「パソコンでメモを取るのはマナー違反にあたるのか?」というTwitterの書き込みがきっかけとなり議論が巻き起こっている。

書き込みによれば、投稿者は上司とともに客先に出向き、面談の内容をパソコンでメモし始めた。

すると、上司から「お客さんの前でキーボードをカタカタうつな」と注意されたという。(客からは何も言われていないよう)

投稿者はさらに「手帳にメモするのとなにが違うのか」と自分の行為の是非を問いかけ、それに対し賛否両論が寄せられている。

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様々な意見を見ていくと、上司の行動を非難する人、一言断るべきだったという人、録音したほうがいいという人など様々。

逆に、録音するのも人によっては嫌がられるという意見も上がっていた。では、一体どうしたらよかったのか?

NPO法人「日本サービスマナー協会」のマナー講師・森良子さんに聞いた。

メモを取るにも気配りが大切

ーーお客のいる席で、パソコンでメモをとるのはマナー違反か?

森:
マナーは時代と共に変化するものです。情報化が進み、今やITなしではビジネスが成立しにくいと考えられますので、パソコンを使用すること自体マナー違反にはあたらないかと思われます。
ですが、相手に不快な思いをさせないようあらかじめ許可を得ることが大事です。

ーーそもそもメモを取るのはマナー違反にならないのか?

森:
相手のお話しを間違いなくしっかりと聞く、という意味ではマナー違反にはならないかと思いますが、ここでも許可を得ること、ひとこと添える気持ちが大切です。

また、メモを取ることに必死になりずっと下を向いていることがないよう、態度にも気配りが必要です。

あくまでも自分用のメモであるならメモを取ることを目的とせず、相手の話を聞くことを第一にアイコンタクトをしっかりと取り、相槌をうつなど配慮しながらメモを取りましょう。

ーー注意された原因はどこにあるのか?

森:
いろんな考えの方がいらっしゃる、ということだと思われます。

その上司の方は、商談や打ち合わせなどお客様とお話しするときはそれが失礼にあたると思われている方だから、ということです。

マナーはルールではなくあくまでも相対的なものです。パソコンの使用に関しても、「よい」「悪い」という決まりはございません。状況に応じて相手の方が不快に思われない方法を考えるのがベストかと思われます。

ーーどうすればよかったのか?

森:
お客様にはもちろんですが、上司とも事前に打ち合わせ時にパソコンを使用する旨を相談しておくのがよいかと思われます。では具体的にどういえばいいのか、森さんに2つの例を挙げていた。

「恐れ入りますが、本日の打ち合わせの内容をパソコンにてメモを取らせて頂いてもよろしいでしょうか?」「こちらに(パソコン)に本日の打ち合わせに必要なデータ等入っておりますので、使用しながらお話しさせていただいてもよろしいでしょうか?」

森さんによると「クッション言葉+依頼形(~してもよろしいでしょうか?)で話すのが望ましい」そうだ。
これから客の前でパソコンを使うときは、この一言を参考にしてみてはいかがだろうか。