アプリを通じて車の所有者同士で愛車を交換

カローゼット
カローゼット
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10日、発表されたアプリ「カローゼット」は、車の所有者同士で愛車を交換できるアプリ。
このアプリは、まず自分の車や顔写真、免許証などを登録。
借りる側は、乗りたい車などを選択し、交換リクエストを送信。
貸す側が承諾すれば、自分の車と相手の車を一時的に物々交換できる。

カローゼット・内藤丈裕社長
何百台もの車を所有しているかのような、利便性の高い、豊かでこれまでになかった、まったく新しい生活を提供する。

カローゼット・内藤丈裕社長
カローゼット・内藤丈裕社長

金銭のやりとりはなく、アプリ利用料の月額780円のみで利用可能

会員間で金銭のやりとりはなく、アプリの利用料として、月額780円のみで利用が可能。
自分の車を貸した日数分だけ、ほかの会員に車の交換リクエストを送ることができる。

また、このアプリでは、「BMW」などのディーラーも登録でき、利用者の選択肢の幅を広げる。

カローゼット・内藤丈裕社長:
既存の個人間カーシェアのように、日頃、車を所有せずに必要な時だけ借りに来られるような、いわば運転に慣れてない相手に、自身の大切な車を貸さなければならないという懸念は一切不要 。

カーシェアをめぐっては、すでに利用者が分単位で料金を支払い使用するタイプや、車を使わない時間に別の人に車を貸し、利用料金を得る個人間でのシェアサービスがあるが、「カローゼット」は車を所有している人をターゲットにした、いわば第3のシェアリングモデル。

一時交換することで“所有”の価値を高める

車が所有から好きなときに利用へと価値観が変化しつつある中、あえて車を所有している人をターゲットにした狙いとは。

カローゼット・内藤丈裕社長:
(他社は)『利用』の方向でサービスを考える、そこは群雄割拠になっているのが実態。僕らは、ある意味、その世の中の流れ、大きなトレンドとは逆の方向かもしれないが、そこの領域で新しいサービスを作ることに大きなサービスチャンスがあると考えている。一時交換し合って、持つことの価値を高める 。

所有の価値を高めることをテーマにサービスを展開する「カローゼット」。
車を皮切りに、今後、本や不動産など、さまざまなものに事業を拡大したい考え。

広がるシェアサービスでどんなものを貸したり借りたいしたいか。街の人に聞いた。

洋服、ゴルフクラブ、化粧品、家も・・・

IT系(20代)
自分の服とか貸せます。自分が普段着ないようなフォーマルな服とかを自分は持っていないので借りたいと思いますし、逆に自分は古着が好きなのでビンテージの古着を着てみたい方に貸せます。

IT系(20代)
IT系(20代)

IT系(20代)
ゴルフクラブを貸し借りしたい。違うメーカーのものを使ってみたい。お店で試打するときは小さな小屋みたいなところで打つだけなので、実際コースで打つことはできない。

建築系(50代)
私はあまり貸したくないです。他人が使っている物を使いたくないし、私の持ち物を誰かに貸すということは好まない。

IT系(20代)
化粧品とかだとちょっと使ってみたいのとかを使わせてもらえるとうれしい。美容液だったら直接触れるわけじゃないので。

IT系(20代)
IT系(20代)

製造業(50代)
カバンを何か特別なときに借りられるなら使ってもいいかな。冠婚葬祭用で「こんなカバンじゃダメだからちゃんとしたの」という時にわざわざ買うのもなーと。

製造業(50代)
製造業(50代)

食品系(20代)
家。家が千葉で東京で飲むとき帰れない。一人だけ早く帰らなきゃいけなかったりするのでシェアできたら。逆にこちらに来た時は貸し出したりできたらいい。

シェアサービスの拡大は「信頼」がカギ

三田友梨佳キャスター:
石倉さんはいかがですか?

キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
家や車はもちろんですが、人材や労働力も含めてシェアされるものは今後もっと増えてくると思う。私も個人間で仕事をシェアするサービスを始めていますが、その中で感じるのはシェアする目的が収入という方ももちろん居ますが、それよりもシェアすることで新しいつながりや出会いを求めていたりとか、自分が社会に貢献できる実感を得ることを目的として利用される方も多い。

石倉秀明氏
石倉秀明氏

三田友梨佳キャスター:
お金や便利さだけではなくて人の心におもむきを置くシェアサービスが今後広がっていくためには何が必要になりますか?

キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
「信頼」の考え方がアップデートされるか。例えば今までは知っている人や知っている会社だから信頼していたと思うが、今後は知らない人でも多くの人が信頼出来る人と言っているから信頼できる、とシフトしていかれるかがポイント。

三田友梨佳キャスター:
新しいシェアの形。この先どのような広がりを見せるのでしょうか。

(「Live News α」12月10日放送分)