名門派閥が、ついに復活した。自民党の第三派閥「額賀派」(正式名称「平成研究会」)は4月19日、臨時総会を開催し、8年余り派閥の会長を務めた額賀福志郎元財務大臣が会長を退任し、竹下亘総務会長が新会長に就任した。

竹下氏の兄である竹下登元首相が創設したかつての自民党最大派閥「経世会」以来、約26年ぶりに「竹下派」が復活することになる。

竹下氏は会長就任の挨拶で、
「我々のグループはいつも日本の政界のど真ん中で仕事をしてきた。
そのことを私は肝に銘じて引き続いてやり遂げていかなければならない」
「日本国がいい国になることを目指して、私たちはこれからも切磋琢磨をしていかなければならない」
と決意を語った。

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また、竹下氏は、
「国政を扱う政治家として、総裁選挙、あるいは参議院選挙に直接関わりを持たなければいけない。
戦いにしっかり結束して臨み、しっかりと成果を上げていかなければならない」と述べ、
今年秋に予定される自民党の総裁選挙や来年夏の参議院選挙に向けて、派閥の結束を呼びかけた。

竹下登元首相

竹下派は、小渕派と呼ばれた時代も含め、竹下登、橋本龍太郎、小渕恵三の3人の総理大臣を輩出し、
小沢一郎、梶山静六、野中広務といった実力者を擁して、党内で絶大な影響力を持っていた。
しかし小泉元首相の就任をきっかけに、支持団体などの力が弱まり、低迷する状態が続いた。
近年は有力な総裁候補も輩出できず、かつての「名門派閥」の存在感の低下に、派閥内からも不満が噴出し、
今年1月には派閥に所属する参議院議員が額賀会長の退任を要求して派閥離脱の構えを見せるなど、
分裂の一歩手前となる騒動も起きた。

今回の「竹下派」復活によって、今後派閥の存在感をどこまで示すことが出来るのか。
まずは、秋の総裁選挙で、安倍総理の3選を支持するのか、
それとも、以前はこの派閥に属し竹下会長とも親密な石破元幹事長や、
伝統的に友好関係にある岸田派の岸田政調会長を支持する展開があるのか、これが最大の注目だ。