岩手県宮古市の浄土ヶ浜観光遊覧船が2021年1月をもって運航を終了することが分かった。舟の老朽化などが理由で市民からは終了を惜しむ声があがっている。

岩手県北自動車 遊覧船事業部 八重樫 真 事業部長

「みやこ浄土ヶ浜遊覧船を令和3年1月11日をもって運航を終了することと致しましたのでお知らせします」

遊覧船を運航する岩手県北自動車は7月22日、事業の終了を発表した。赤字が続いていることに加え、船の老朽化や乗組員の高齢化により判断したという。

一方、新型コロナウイルスの影響について直接的な原因ではないと話した。

岩手県北自動車 遊覧船事業部 八重樫 真 事業部長

「影響がなかったとは申し上げませんが、それが事業終了の大きな原因では全くない」

遊覧船は1962年から運航が開始され、最盛期には10隻が運航していた。しかしその後は利用者が減少し船も3隻にまで減った。

さらに2011年の東日本大震災の津波で2隻が廃船となり、現在は1隻のみで運航している。

岩手県北自動車によると震災後は一時客足が伸びたが、2018年には4万人を下回り厳しい経営状態が続いていた。

遊覧船運航の終了を受け宮古市民からは惜しむ声があがっている。

宮古市民

「さみしいですね。(遊覧船が)なくなるということは。今まであったのがね」

「ガイドさんの声とかウミネコに餌をやったりとか、それぞれみんな思い出がありますもんね」

遊覧船は2021年1月11日がラストランとなる予定で7月23日から8月末まで県民の乗船料金を割引にするという。

また、宮古市の山本正徳市長は「遊覧船事業の終了は非常に残念。今後の観光業について関係者や市民と早急に協議をしていきたい」とコメントしている。