盛山文科相は13日の衆院予算委で、旧統一教会の関係者が、過去に盛山大臣とハグをしたと主張したり、2021年の衆院選で選挙活動を支援したと証言していることに反論した。
予算委の質疑で立憲民主党の山岸議員は、旧統一教会の友好団体の関係者が、2021年の集会の場で盛山大臣とハグしたと証言していることについて事実関係を質した。
これについて盛山大臣は「私は昭和20年代の最後の方の生まれなので、そういうことをすること自体が考えられない。ハグをした覚えはない」と否定し、コロナの感染が拡大している時期であり、接触をできるだけ避けていた時期であることも強調した。
また、山岸氏が、2021年の教団関連団体の集会で推薦状を渡された経緯を説明するよう求めたのに対し、「ミニ集会を行うので来てくれということで、私の方から簡単な資料を配って国政報告をした。それで帰ろうとした時に、そういう風になったのではないかと思われる。とにかくミニ集会をするから来てくれということで行ったとしか理解していない」と説明し、集会の記憶に関する国会での答弁については「集会に行ったことすら記憶になかったが、写真を見せられて、初めてそういうこともあったのかもしれませんと言った」と強調した。
山岸氏は「大臣の記憶は明快じゃないか。資料を配って国政報告をして、帰り際にそういう話が出たかもしれないけど、どうしたかは覚えていないというのは無理がきている」と指摘した。
山岸氏はさらに、盛山大臣が朝の記者会見で、「私の方から選挙応援の依頼をしたという事実はない」と語ったことについて、「ガッツリ合意して応援をもらっていれば、言い出したのが旧統一協会側であろうが、大臣からお願いしたんであろうが、それは外形的には同じだ。旧統一協会側から応援を受けて選挙を戦った事実をもう認めるべきではないか」と迫った。
これに対し盛山大臣は「旧統一協会の方に対して何をしてくれということを、こちらの方から言ったことはない。どういう会合に行っても、皆様のご意見はしっかり受け止めたということ、私もしっかり頑張りますということを申し上げているだけだ」と説明し、自身が教団の解散命令請求を行い、被害者救済に取り組んでいることは明確だと強調して、文科相としての行動に理解を求めた。
(フジテレビ政治部)