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「小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙」結果発表

5月5日(土)こどもの日に「小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙」の結果が発表された。

「小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙」は、子どもたちに読書を好きになってほしいという思いから、児童書出版社として創立70周年を迎えたポプラ社が記念事業として企画したものだ。

2017年11月1日から18年2月16日までの間、約2000軒を超える書店店頭、全国の小学校、公共図書館およびポプラ社のホームページにて投票用紙や投票フォームを配布し「自分の一番好きな本」を募集した。

12万人以上の子どもたちによる投票から選ばれた最強の本は!?

応募総数12万通以上から栄えある1位に輝いたのは、

「ざんねんないきもの事典」(高橋書店/今泉忠明監修)。

「ざんねんないきもの事典」は“虎は笑っちゃうほど狩りがヘタ”など一生懸命に生きているのにどこか残念なエピソードのある動物たちを紹介。
2016年5月の刊行以来、160万部を超えるミリオンセラーとなっている。

2位と3位は、ヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」(2017年/ポプラ社)と「りんごかもしれない」(2013年/ブロンズ新社)がそれぞれ選ばれた。

ベスト10で唯一ランクインした20世紀刊行の作品とは?

こうした中、初版が1985年、今から30年以上前に発行された作品が、ベスト10にランクインした。

それが、8位「ぼくらの七日間戦争」だ。

「ぼくらの七日間戦争」は、宗田理さんの書き下ろし小説。

累計1700万部を超える、いわゆる“ぼくらシリーズ”では、最初の作品にあたる。

最新作は2009年に「角川つばさ文庫」(著者・宗田理/イラスト・はしもとしん)から刊行された作品だが、角川文庫版の初版は33年前にさかのぼる。

投票はISBNと呼ばれる、書籍を世界共通で特定するための番号を元に集計しているので、今回の8位は「角川つばさ文庫」から出版した作品の得票数だけで、他の出版社から販売されている「ぼくらの七日間戦争」へ投票された数は含まれていない。事務局に聞くと、「他の版元の分も含めると、さらに上位にいきます」とのことだった。

「ぼくらの七日間戦争」は、思春期特有の鬱屈(うっくつ)した気持ちを爽快に爆発させる中学1年生の青春物語。校則を押し付ける教師たちに反抗して、食料を持ち込んで廃工場に立てこもり、オトナたちの侵入に備えて、数々の罠を作って行くシーンには、当時小学校低学年だった自分もワクワクした。

1988年には映画化もされ、音楽は小室哲哉さんが担当した。本作が映画初主演だった宮沢りえさんは、日本アカデミー賞新人賞を受賞した。

そんな「ぼくらの七日間戦争」が8位にランクイン。

 「今の小学生も読んでるんだ!?」と、何だかうれしく感じた人も少なくないだろう。


「オジサン胸熱」「かなりの衝撃」とネットでも歓喜の声

結果が発表されるやSNS上では、

「8位に入っていることにかなりの衝撃」

「それにしても『ぼくらの七日間戦争』強い」

「いまだに読まれているのかと嬉しくなった」

「ついに時代を超えた名作に」

「オジサン胸熱」

などと数多くの驚きや喜びの声があがり、一時“ぼくらの七日間戦争”はツイッタートレンドワードで3位になるほどの盛り上がりをみせた。


2019年にはアニメ化されることも決定した「ぼくらの七日間戦争」。

映画版の主題歌「SEVEN DAYS WAR」(TM NETWORK)を口ずさみつつ、世代を超えた名作に久しぶりに目を通してみてはいかがだろうか。