全国的に汗ばむほどの暑さとなったゴールデンウィーク。
東京都心では、5月1日に28.1℃の夏日を記録し、春でも熱中症の危険があるとして注意が促されている。
気象庁の発表によると、5月~7月の平均気温は、全国的に「平年に比べ高い」確率が50%となっており、今年の夏も暑くなりそうだ。

しかし、いざ夏本番となったときに、「猛暑日にエアコンをつけたら故障していた…」なんてことになったらたまらない。

そんなトラブルを未然に防ぐため、ダイキン工業は、7月からのエアコンシーズンに向けて、今のうちからエアコンの試運転を呼びかけている。
 

エアコンのプロが教える「正しい試運転方法」

試運転の方法は、とても簡単。
(1)運転モードを「冷房」、温度を最低温度(16~18℃)に設定して、10分程度運転させる。

(2)冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないかを確認。

(3)さらに30分程度運転し、室内機から水漏れがないかをチェック。

(4)異臭異音がないか確認する、という手順だ。
 

すぐにできる!4ステップの「正しい試運転」
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ポイントは、外気温度が比較的低い5月~6月前半に行うこと。

他の家電製品と同様に、試運転の必要性をなかなか感じないエアコンだが、オフシーズン(使わない期間)直後に100%の負荷をかけて運転をすると、思わぬ不具合発生につながることがあるという。
この時期での試運転は、エアコン内部に負荷がかかりにくいため、製品にも環境にもやさしく適切だというのだ。

さらに、エアコンの試運転は、室内機の運転確認のみでなく、室外機の圧縮機の運転まで確認する必要があるとして、エンジニアからの「エアコンを人間の体に例えたアドバイス」を紹介している。
 

エアコン内部には、熱を吸収する冷媒ガス(体でいう血液)が流れており、この冷媒ガスを圧縮機(体でいう心臓)が循環をさせていますが、この冷媒ガスが、内部の循環回路を一巡しないと、運転したことにはならないからです。
また、室内機の水漏れなどの不具合発見に至るまでには、この冷媒ガスの循環が安定し、室内機内部に結露水(体でいう汗)が発生するまでに、30分程度の運転が必要です。室外への排水管から水が出てくるかを目安にしてください。

夏本番の問い合わせピーク時は修理対応も混雑

毎年、エアコンの使い始めとなる7月になると、故障・トラブルの問い合わせや点検の依頼が集中するという。

その理由は、シーズンに入り、暑くなってから初めて運転する人が多いから。「試運転で本格シーズンに備える」という習慣を提案するダイキン工業の担当者に話を聞いた。
 

 

ーー各地で夏日が観測されているが、今年もすでにエアコンに関する問い合わせはある?

4月、5月の暑い日には、「運転してみたが不調で困っている」というお問い合わせをいただいています。
毎年、7月のピーク時には、エアコンの操作方法なども含めて、1日あたり5000~6000件、多い日には1万件を超えるお問い合わせがあります。

ーーエアコンをヒトの体に例えた解説は、誰のアイディア?

エアコンの仕組みは複雑で、隅々まで理解しているという方は少ないと思います。エンジニアが修理などでお客様のお宅を訪問する際など、ダイキン工業では、わかりやすさを心掛け、以前からヒトの体に例えて説明をしています。開発や設計に携わる技術者たちもよく使っているようです。

ーーオフシーズンに行うべきエアコンのメンテナンスは?

フィルターの清掃はもちろん、冷房使用後に発生するニオイの原因となるカビを予防するために、「送風運転」などを利用して、エアコン内部を乾燥させることが大切です。
これは、オフシーズンだけというよりも、夏の間も普段からこまめに行っていただければと思います。
 

節電方法も案内している。フィルター清掃は品質保持だけでなく省エネにも!

約7割が「試運転していない」

今回のキャンペーンに際して、ダイキン工業では、エアコンを使う20代以上の男女にインターネット調査を実施。

試運転の経験がある人は、全体の3割にとどまり、「試運転の温度設定」の正解率は15.7%、「試運転時間の目安」の正解率は28.0%となり、「正しい試運転方法についてまだ理解度が低いことが明らかになった」という。
 

事前のチェックで「真夏にエアコンが使えない」事態は避けたい。

試運転の周知キャンペーンは、2015年から実施しており、ウェブページ開設の他、首都圏や関西など一部の電車でのつり革広告や、家電量販店にポスターを貼るなどしているという。

担当者は、「『今までエアコンが壊れたことがない』という方にも試運転の必要性を知っていただき、真夏の故障によるお問い合わせ件数が減っていくよう浸透させることを目指して、今後も普及活動を続けていく」としている。
 

(画像提供:ダイキン工業)
 

プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。

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