ロックフェスの姉妹イベントとして初開催のビバラポップ!

今年もゴールデンウイークにさいたまスーパーアリーナと周辺エリアで3日間にわたり開催された音楽フェスVIVA LA ROCK。

最近の音楽フェスではバンドだけではなくアイドルが出演することも珍しくなくなっているが、VIVA LA ROCKは邦楽ロックバンド中心のラインナップにこだわっていただけに、今年から4日目に同じ会場を使って姉妹イベントとなる音楽フェス「VIVA LA ROCK EXTRA ビバラポップ!」を新たに立ち上げ、アイドルフェスに参入したことで注目を浴びた。
 

撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
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プレゼンテーターに大森靖子とピエール中野が就任

VIVA LA ROCKが初めて手掛けるアイドルフェスということで、ハロプロなどのアイドルファンを公言し、アイドルへの楽曲提供も多いシンガーソングライターの大森靖子、凛として時雨のドラマーとして活躍しながらアイドル好きでも有名なピエール中野の2人がプレゼンテーターとして参加し、出演アイドルの選定も担当した。

欅坂46、BiSH、Negicco、ラストアイドルファミリー、ばってん少女隊、鈴木愛理(元℃-ute、元Buono!)、こぶしファクトリー、道重さゆみ(元モーニング娘。)、sora tob sakana、Maison book girl、アップアップガールズ(仮)、バンドじゃないもん!、LADYBABY、ゆるめるモ!、吉川友といったバラエティーに飛んだラインナップが揃い、さいたまスーパーアリーナをアリーナモードで使う巨大な屋内ステージと誰でも立ち寄れる無料の野外ステージの2カ所でライブが行われた。
 

撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

こぶしファクトリー~鈴木愛理までのステージ

屋内ステージのトップバッターはハロプロの新鋭、こぶしファクトリー。こぶしファクトリー自身、今回が初挑戦というバンドセットで最新曲「これからだ!」「明日テンキになあれ」など全8曲を披露。

「ドスコイ!ケンキョにダイタン」からはプレゼンターの大森靖子も登場、「ラーメン大好き小泉さんの唄」では歌詞の小泉さんを大森さんに変えて「♪大森さ~ん、大森さ~ん、好き好き~」と観客を含めての大合唱、最後は8人組から5人組となったこぶしファクトリーの気持ちに寄り添うかような歌詞のバラード「辛夷の花」を大森靖子のギター伴奏で歌い上げ、初っ端からこの日だけのスペシャルなステージを印象づけた。

また、VIVA LA ROCKのステージを一夜で模様替えしたという天井飾りや電飾、レーザー、花火、巨大LED画面といった大型音楽フェスらしい巨大ステージセットもアイドルフェスではなかなか見られない豪華さだった。

テレビで人気となったラストアイドルファミリーはLaLuce、Love Cocchi、Good Tears、Someday Somewhere、シュークリームがユニットごとに2曲ずつ持ち曲を披露、最後には全員が登場して「ラスアイ、よろしく」を歌って終わりかと思った所へ、突如番組でもおなじみの天の声が会場に響き渡り、番組の審査員の1人でもあった吉田豪の指名でLaLuceのセンター阿部菜々美(パクスプエラ兼任)がソロ歌唱を披露することに。

突然の指名で戸惑いながらも番組でも歌った℃-uteの「悲しき雨降り」を歌いはじめると、途中から元℃-uteの鈴木愛理本人がドッキリでステージに登場、尊敬するアイドルとして℃-uteの鈴木愛理をあげる阿部は本人とのデュエットに感激ひとしおのようだった。

ももいろクローバーZの妹分で福岡のご当地アイドル、ばってん少女隊や、今年7月には結成15周年を迎える新潟のNegiccoと言った地方をベースに活躍する2組の後は、ソロとして活動を始めたばかりの鈴木愛理(元℃-ute、元Buono!)が登場。

6月にリリースするソロアルバムの楽曲を中心にBuono!時代の「ロッタラ ロッタラ」「Indepenndent Girl~独立女子であるために~」など10曲を披露した。最後に披露したBuono!の人気曲「初恋サイダー」では冒頭をアカペラで歌い始め当時のメンバカラー黄緑色のペンライトを掲げるファンから大歓声が上がっていた。
 

撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

sora tob sakana~BiSHまでのステージ

音楽プロデューサー照井順政(ハイスイノナサ、siraph)が手がけるポスト・ロックな楽曲が特徴のsora tob sakana、変拍子を多用する現代音楽家サクライケンタが手がけるMaison book girlなどアイドルファンから「楽曲派」と称される2組の後は、楽器を持たないパンクバンドBiSHが登場。

「BiSH-星の瞬く夜に-」を2回続けて披露し、「清掃員」と呼ばれるBiSHファンが「50分の持ち時間全部『BiSH-星の瞬く夜に-』をやるのかも」と不安と期待のない交ぜな気持ちになった直後の3曲目に「GiANT KiLLERS」を投下。中盤には名曲と言われる「オーケストラ」「プロミスザスター」と続けて披露すると清掃員のテンションも最高潮に盛り上がっていた。

最後にはこの日3回目となる「BiSH-星の瞬く夜に-」を歌って終了した。
 

撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

欅坂46の登場

次はヒリヒリした青春の迷いや痛みを歌う楽曲が特徴の欅坂46が登場。平手友梨奈、今泉佑唯、志田愛佳、原田葵の4人が欠席する17人でのパフォーマンスとなったが、曲ごとにセンターが変わるフォーメーションで「大人は信じてくれない」「二人セゾン」「世界には愛しかない」など10曲を歌った。最後の「不協和音」は曲中の平手友梨奈の決め台詞「僕は嫌だ」を菅井友香が担当し、異様な雰囲気の楽曲の世界観で観客を圧倒した。
 

撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

大森靖子~道重さゆみのステージ

欅坂46の後には、プレゼンターの大森靖子が登場。自身のギター伴奏のみで欅坂46の代表曲「サイレントマジョリティー」のカバーを何かに取りつかれたような鬼気迫る迫力で披露。

大森靖子の次に登場する道重さゆみに当てて書いた「ミッドナイト清純異性交遊」など4曲を歌って、道重さゆみにつないだ。

道重さゆみ(元モーニング娘。)は「好きだな君が」からスタート。

2曲目からは元モーニング娘。の高橋愛をステージに招き入れ、「Fantasyが始まる」「みかん」と言った懐かしい曲や大森靖子からのリクエストという「セクシーキャットの演説」を2人で披露。

高橋愛のソロ「SEXY BOY~そよ風に寄り添って」の間に衣装替えした道重さゆみは大森靖子が楽曲提供した「ありえない遊園地」やソロ曲「ラララのピピピ」など8曲を披露した。
 

撮影:釘野孝宏 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
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大森靖子と各アイドルが共演するスペシャルステージ

そしてビバラポップ!最大の見せ場となる大森靖子と各アイドルとのスペシャルステージがスタート。

最初に登場したのは鈴木愛理。℃-uteの「無限クライマックス」を大森靖子とのデュエットで披露した。

金子理江(LADYBABY)とは大森靖子の「きゅるきゅる」を、アップアップガールズ(仮)吉川友をバックとして従えての「イミテーションガール」、あの(ゆるめるモ!)とは「非国民的ヒーロー」と続けて披露した。
 

撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.


BiSHの歌姫アイナ・ジ・エンドとは「あまい」とBiSH曲「TOKYO BLACK HOLE」の2曲を圧倒的迫力で歌い上げた。

私服のワンピースに着替え登場した欅坂46の長濱ねるとは「絶対彼女」を可愛らしい歌声で披露。

大森が大ファンを公言する道重さゆみとは「I&YOU&I&YOU&I」「マジックミラー」の2曲を歌い、最後は全員と「ミッドナイト清純異性交遊」を歌って、9時間あまりの長丁場だったビバラポップ!は終了した。
 

撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
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撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
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撮影:古渓一道 ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
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ビバラポップ!は初開催ということもあってかチケットが完売したVIVA LA ROCKと違い、冒頭は客席にも空きが多く感じられたものの、BiSH、欅坂46が出演する終盤にかけて観客もどんどん増え、LEDパネルが故障するなどのトラブルもあったものの、大森靖子とピエール中野という2人のプレゼンテーターの顔が見えるアイドルフェスとしてスペシャルなステージ作りに成功していて、来年以降の継続も期待させる内容となっていた。

(写真:©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.)