さまざまな日用品が売られているホームセンター。
経済産業省によると、業界全体の2020年5月の売り上げは、統計以来過去最高の約3400億円を記録。その理由は?

この記事の画像(20枚)

女性:
新型コロナウイルスで家にいる時間が増えたので

男性:
この状況では、あまり外に出られないので

ステイホームにより、自宅で楽しめる商品を求めてホームセンターに来ているというのだ。
業界売り上げトップのカインズでは…

カインズ 広報室 鈴木ゆう子さん:
ご自宅のリモートワークに映る背景をよりかっこよく、おしゃれにということで、ピンポイントに壁紙を買われる方が増えているようです。抗菌・抗ウイルス作用が付いているウォールペーパーも人気が高まっています。(「WALLPAPER(抗ウイルス・抗菌機能付き 税込み1280円 ※一部店舗で取り扱いのない場合もあります)」)

さらに、売り上げ2位のDCMでは…

DCMホールディングス株式会社 広報室マネジャー 関戸繁男さん:
人工芝全体で昨年の約3倍伸びております

コロナ禍で家にいる時間が多くなり、より快適な庭づくりをしようと人工芝を買う人が急増。

このように多くのホームセンターで、家の中での生活を楽しむための商品が買われているようだ。

そこで今回の「スゴ撮」は、東京ドーム約5個分の日本最大級のホームセンターを、定点カメラ5台を使って徹底調査!
今、何が売れているのか?その理由を調査した。

種類豊富な木材が人気 美大生が作ろうとしていたのは?

今回やってきたのは、茨城県にある「ジョイフル本田 ニューポートひたちなか店」。さっそく中に入ると…

めざまし取材班:
すごく広いです!端の方がもう見えません!

ネジ類は約3800種類、神棚150種類、クーラーボックスは90種類と、約30万点以上の商品がずらり!他にも、米軍払い下げの一品物商品やアメリカから輸入している古材など、ここならではのアイテムもそろっている。

店の様々な場所に5台の定点カメラを設置して、お客さんが何を買っているのかをスゴ撮してみることに。
まずは、ホームセンターの入り口に設置した定点カメラをチェック。多くの人が向かっているのは、本格的な資材のコーナーだ。
こちらのお店では、約2000種類の木材を販売。

売り場をのぞいてみると、熱心に木材を選ぶ男性の姿があった。

めざまし取材班:
あの人、設計図を持っていますね

何を買おうとしているのだろうか?

新井陽太さん:
家の広い部屋に壁を作りたいんで、その支柱になる角材と、壁になる部分の角材をそろえようと思って。寝室・アトリエとして、分けて使えるようにと

新井さんは美大生で、コロナ禍により授業がオンラインとなり、自宅で美術製作をするためにアトリエが必要。そこで、14畳の自室に壁を作り、専用のアトリエを作ろうというのだ。

新井陽太さん:
DIYの経験自体は今回が初めてになるんですけど

後日、新井さんに壁づくりの様子を撮影してもらった。

角材に丁寧に色を塗り、壁の枠組みを組み立て、横板をはめていくと…

見事、部屋の中に立派な壁が完成。

新井陽太さん:
自分の想像以上の出来になったので、大変満足しています。自分の作業環境ができたことで、今後作業もはかどるんじゃないかなと思います

このように、DIY人気により木材の人気が高まっていて、売り上げは前年同月比で2割以上増えているという。

巨大鉄板を使って自宅で本格バーベキュー

続いては、アウトドアコーナーへ。こちらにも定点カメラを設置すると、鉄板コーナーに多くの人が集まっていた。

ここには約50種類の大小さまざまなバーベキュー用の鉄板が売られている。

手に持った鉄板を買い物かごに入れた、こちらのご夫婦に購入の理由を聞くと…

佐川正子さん:
外食ができなくなっちゃったので。ウッドデッキがあるから、そこでちょっと焼いたりしているんです

コロナの影響で外食が減ったため、鉄板でおいしい肉と野菜を焼くのだとか。

さらに、こちらの男性が買おうとしていたのは?

長谷川亮さん:
一番デカいやつですかね

そう言って手に取ったのは、巨大な鉄板。

全長約120センチもある“モンスター鉄板”だ(「極厚 鉄板 大ワイド」約120cm×60cm 税別7380円)。

長谷川亮さん:
普段だとキャンプ場に行ったり、そういう施設を借りて大々的にやったりしていますけど、今回は家で少しこじんまりとバーベキューやりたいので買いました。焼きそばとか、15人前くらいになりますかね

実際に後日行われたバーベキューでは、広い鉄板を活かして大胆に様々な肉をのせていき、チャーハンと焼きそばを1kgずつを焼いていた。

ステイホームでも自宅で楽しむことができる鉄板などのバーベキュー用品は、前年同月比約3割売り上げが伸びているという。

あのゲームの影響で人生初ガーデニングに挑戦!

続いての定点カメラは、ガーデニングコーナー。2019年は売り上げのトップ5がすべて生活用品だったが、2020年は花が5位に急上昇。

自宅でガーデニングを楽しむため、花などを買い求める人が多く訪れたことが、売り上げアップにつながったという。
そんな伸び率好調のエリアを見ると、女性がカートを押してやってきた。話を聞いてみると…

関谷奈津美さん:
「どうぶつの森」でガーデニングやってるうちに、実際にもやってみたいなと思って

関谷さんが買ったのは、実際にヨーロッパの石畳として使われていた石材(「ブルージュロードストーン」税別650円)。

ゲーム「あつまれ どうぶつの森」のように、自宅の庭も模様替えしてみたくなったという。

そしてこちらが、人生初めてのガーデニングの様子。自分で選んだ石が、ちゃんと庭にマッチしている。

関谷奈津美さん:
結構うまくいきまして、リアルどうぶつの森みたいな感じで、楽しかったですね

こちらのお店では、石材などのガーデン資材は前年比で約4割伸びているという。

様々な商品を求めてホームセンターを利用する人たち。新しい生活様式を楽しんでいるようだった。

(「めざましテレビ」『スゴ撮』7月20日放送分より)