六本木の個性的な品揃えの書店が注目を浴びる

7日(月)、Yahoo!検索キーワードに「青山ブックセンター六本木店」がランクインした。

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同日、青山ブックセンター六本木店が公式サイトで来月6月25日(月)をもって営業終了することを発表した。

待ち合わせの際に時間つぶしで利用する人も少なくなかった六本木のランドマーク的老舗書店。
その突然の知らせに、

「気に入った本屋さんが無くなるの、寂しい」

「オシャレな気分でオシャレな本を見つけることが出来て大好きでした」

「見たことない外国の本ばかりで、嬉しくて楽しくて、オアシスでした」

「東京の素敵シーンがひとつなくなる」

「六本木に行ったら必ず立ち寄る場所だっただけに本当に寂しい」

「残念ですが、大切な思い出、ありがとう」

など、SNS上でも多くのひとが悲しみの声を寄せていた。

「青山ブックセンター」38年の歴史

「青山ブックセンター六本木店」がオープンしたのは38年前。
昭和55年のこと。

同店の歴史を調べてみると、

看板広告などを手掛けていた広告代理店の株式会社ボードが1980年に六本木へ1号店を開店。1984年に広尾店、1992年に新宿店と店舗を増やしていく。

2004年7月には、消費低迷と競争激化、店舗拡張費用による財務状況の悪化により、全店が一時営業中止する事態に。その後、日本洋書販売の支援を受けて青山本店と六本木店は営業を再開し、広尾店は、「流水書房」として再出発(フジテレビ社内にある本屋もこの「流水書房」)した。

そして、2008年に親会社の日本洋書販売が破産手続を開始し、その後、新古書店チェーン「BOOK OFF」を運営するブックオフコーポレーション傘下に入り、現在に至っている。

業界関係者が語る青山ブックセンター

六本木交差点近くに位置する同店は、近隣住民や六本木で働く人々を中心に利用されていた。

30年前を知る出版社社員に話を聞くと

「昔から深夜営業もしていて盛況な書店でした。美術や建築系の先鋭的で個性的な品揃えもあり、出版業界の方の中にも通い詰めている方もいました。本の買い方が変わってきている時代、一つの使命が終わったのかなと感じます」

と振り返っていた。

書店は10年で4割以上も減少 要因は?

出版不況が叫ばれ始めて久しい。

活字離れが進み、人口減少にも拍車がかかる昨今、書店の置かれている環境も厳しさを増している。

書店の売上のうち6~7割を占める雑誌の市場規模縮小や紙市場の1割以上を占めるアマゾンなどネット書店の台頭、出版社の直販規模の増大などもあり、国内の書店数は10年前と比較して4割以上も減少している。

今回の六本木店撤退について、ブックオフコーポレーション広報担当者は

商圏縮小による売上減少」が理由と話した。

都内でも老舗書店が続々閉店

青山ブックセンター六本木店の他にも、東京都内では代々木上原の「幸福書房」や渋谷の山下書店支渋谷南口店といった老舗書店も今年に入って既に閉店している。

書店で働いている書店員の目利きが本を購入する上で参考になることがある。

全国の書店員さんが選んだ「本屋大賞」は毎年注目を浴びている。

書店の閉店ラッシュは、ブックコンシェルジェさんたちが活躍できる場が減っていくという意味でも淋しい限りだ。