そんな“バナな”!賞味期限20分のジュースも登場

今バナナの世界に大変革が起きていることをご存知だろうか。街ではバナナジュース専門店が続々とオープン。さらに、厳重に包装された箱入り高級バナナまで登場。まさに“そんなバナナ”の一年だった。バナナ界で今何が起きているのか。バナナブームの現場を取材した。

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海老原優香アナウンサー:
看板にバナナの絵が書いてあります。中に入るとバナナジュース専門店と書いてありますね。

東京都内で人気上昇中のバナナジュース専門店。素材本来の甘みを生かすため砂糖は一切使っていないという。

海老原優香アナウンサー:
なかなか吸うことができないぐらいドロっとした食感ですね。濃厚なバナナの甘さが口いっぱいに広がります。

女性客:
友達のインスタを見て(大阪から)来ました。すごく濃厚でバナナの甘さがすごくおいしい。

男性客:
(タピオカより)こっちの方が健康そうでバナナそのもの。

驚くべきは賞味期限の短さ。わずか20分だ。

その理由は…

バナナジュース専門店・野田枝里オーナー:
バナナなので黒くなってしまうのと、保存料や香料など一切入っていないので、賞味期限20分です。

こうしたプレミアム感がぎゅっと詰まったバナナジュース。店もバナナ熱の高まりを肌で感じているという。

Q)売り上げは年々上がっている?
バナナジュース専門店・野田枝里オーナー:
上がってきています。今年の夏は脱水症状になって店の中で倒れかけました。まさに“そんなバナナ”の一年でした。

皮ごと食べられる「国産バナナ」

一世帯当たりの果物の年間支出額は2010年からの8年間りんごが1位だったが、バナナがぐんぐん追い上げ、2018年には1位になった。

こうした人気の背景にあるのが食べるだけではない、いわゆる“バナナの高付加価値化”だ。

この間の2016年には東京・新宿にバナナジュースの専門店が。2017年には東京・押上にバナナスイーツの専門店がオープン。
また2018年10月には宮崎県産の「箱入り高級バナナ」1本約800円の販売が始まった。

そして2019年8月7日の“バナナの日”に営業をスタートしたのが東京・谷中の国産にこだわったバナナジュース専門店「国産バナナ研究所」だ。

スイーツ&ジュース国産バナナ研究所・佐藤春奈店長:
こちらは鹿児島の「神バナナ」、非常に甘みがあるものです。そしてこちらが千葉県成田市産の「奇跡のバナナ」です。

海老原優香アナウンサー:
「神バナナ」(920円税込み)はさっぱりとした甘さでいくらでも飲めてしまいそうです。「奇跡のバナナ」(880円税込み)はバナナの香りが口いっぱいに広がります。

店長によるとバナナは99.9パーセントが輸入もので国産の流通量はわずか0.1パーセント。
国産バナナは無農薬で育てられているため、皮まで食べることができるという。

海老原優香アナウンサー:
(皮ごと食べて)シャキシャキしていますね。青臭さが全然ないですね。

スイーツ&ジュース国産バナナ研究所・佐藤春奈店長:
女性は特に食べた方がいいと言われるぐらいバナナの実より皮の方が栄養素は高いらしく、「最近バナナジュースきてるらしいね」とかお客さんがよく言ってくださっているので流行の実感はしています。国産バナナを飲んでみたい、食べてみたいという方が今たくさんいらっしゃいます。

タピオカの次はバナナブーム?

マーケティングアナリスト・原田曜平氏:
バナナはすごく消化もいいし、栄養素もいっぱいあるので、今はだんだん健康志向で、ジムに行ったりとかマラソンをしたりとかするのにバナナを食べるのがちょうどいいですよね。あと果物の市場自体は下がってきているんで、ちょっといい果物のバナナが拡大してきている。お腹いっぱいになるので、タピオカの次にきますね。

加藤綾子キャスター
片手で飲めるのも。

フジテレビ 風間晋解説委員:
片手もそうだし、ちょっと変わったことを消費している風に思えませんか。バナナジュースそのものではなく、「20分で賞味期限」というのを消費していると思います。

(Live News it! 12月16日放送分より)