キャサリン妃以降、レースが世界的に流行

イギリスのヘンリー王子とメーガン・マークルさんの結婚式が華やかに行われた。

5月のイギリスにしては驚異的な青空は2人の未来が祝福されているよう。国民人気の高い王子と新しいプリンセスの晴れの日を世界が注目していた。

私が注目していたのは、もちろんウェディングドレスである。

ダイアナ妃、キャサリン妃と、プリンセスが式でまとったドレスはその後のモード界を動かすほどの影響力がある。

ケンジントン宮殿の発表によると、キャサリン妃のウェディングドレスのデザインはサラ・バートン。イギリスが産んだ天才デザイナー、アレキサンダー・マックイーンが悲劇的な死を遂げたあと、彼の名を冠したブランドを引き継いでいる。彼女自身もイギリス人だ。

美しいレースの長い袖は過去のロイヤルウェディングにも見られるもので、キャサリン妃自身が「伝統と現代性の融合を」とサラに依頼したことによるデザインだと報じられた。
まさに、イギリス人であることを誇りに思うと同時に、王室にも現代性を無理なく取り入れるキャサリン妃らしいチョイス。この後、レース使いは世界的に流行した。

メーガン妃のドレスは「エレガンスの象徴」

そしてメーガン妃のドレス。

同じくケンジントン宮殿の発表によると、まずウエディングドレスはクレア・ワイト・ケラーのデザイン。
エレガンスの象徴であり、オードリー・ヘプバーンが数々のハリウッド映画で着用したジバンシーの現在のアーティスティックディレクターだ。
フランスの老舗メゾンを率いる彼女自身はイギリス人である。

シンプルながら美しいライン、そしてあのボートネックはオードリーのドレスでも度々見られる、まさにジバンシーのデザインだ。
注目すべきは5mの長いベールで、数々の花が縫い込まれている。これはイギリス連邦53か国の花で「イギリス連邦が常に自分とともにいてくれることを望む」というメーガン妃の願いから作られたもの。

そして披露宴用に着用したドレスはステラ・マッカートニーが担当。
世界的デザイナーであり、英国王室から「サー」の称号を与えられたポール・マッカートニーの次女である。
高めのホルターネックで背中が開いている(であろう、映像では確認できなかった)デザインは、この夏また流行の予感がする。

前髪が何度も垂れた

こう書くと、メーガン妃がどんな思いでこの式に臨んだのか、少しだけ見えるような気がする。

ヘンリー王子より年上で離婚歴があり、母親がアフリカ系ということで、交際当初は彼女が王室に入るのは難しいと言われていた。

しかし王子はそんな声に耳を貸すことなく、母ダイアナさんと同じく社会貢献に力を入れるこの美しいアメリカ人女優を選んだ。
メーガン妃は、自分がこれまで歩んできた人生とともに英国王室の一員になる自分の決意をドレスに込めたように思う。

そして最後にもうひとつ感じたのは、式の時の彼女のヘアスタイリングだ。
前髪が額に何度か垂れてくるのを見て「何故きちんと留めなかったんだろう」と感じだが、あぁ、と気づいた。

メーガン妃は、ナチュラルな人なのだ。
これまでのファッションを見てもそうだ。きっとこれからも、ナチュラルなプリンセスとして活躍してくれることであろう。