まもなく開幕する2018FIFAワールドカップ ロシア大会。
日本代表のメンバー川島永嗣選手が今大会に懸ける思いを語る。

 

メスでの生活は充実感に溢れる

フランス東部に位置するメス。
日本代表の川島永嗣は、ここを本拠地とするFCメスに所属する。

「フランスでGKに求められるものは?」と練習後に問いかけると、「常に前に出ることを求められる。ハイボールもそうだし、ディフェンスのウラのボールもそうだし。トレーニングしている中でもそういうのをキーパーコーチに言われるし。35歳でも関係ないよ」と笑顔を見せた。
 

 

日本代表の川島永嗣はいま充実感に溢れている。

メスでの実りある毎日と、妻と2歳になる子供との愛する家族の日々。

それは我々が2015年に取材したときとは全く違う光景だった。
 

2014年W杯の反省を糧に

 

2014年、ブラジルW杯で0勝1分2敗、6失点でグループリーグ敗退と、厳しすぎる結果を突きつけられた川島。

さらなる成長と自信を得るため、2015年、ベルギー・スタンダール リエージュとの延長契約を断り、より上のリーグを目指す決意をした。

しかし日本人GKの実績が乏しいヨーロッパでは移籍そのものが困難を極めた。
約6ヶ月の間無所属のまま、練習環境も探しながらホテル暮らしの毎日を過ごすことになってしまう。

すると日本代表からも7年ぶりに落選…。
 

 

「色々なことを考えさせられるきっかけをもらった時間であったのは間違いないと思いますし、その考えを自分の中でどれだけ信じられるかっていうのを、ずっと試された時間でもあったと思います」

2016年には当時フランスの2部リーグだったメスに移籍するも、当初は第3GKで出場機会すら与えられなかった。

「毎日の練習の中で監督もそうですし、チームメイトにも自分が1番いいんだっていうのを示していかなければいけない。本当に毎日が勝負って感じでずっとやっていました」と厳しい日々を振り返る。

そんなサッカー人生を左右し兼ねない苦境で、川島に叱咤激励を送ったのは、日本代表のハリルホジッチ前監督だった。
 

ハリルが成長の“種”をくれた

 

「代表を外された時も自分が試合に出してもらえなかった時も、それだけ逆に自分に対して期待してくれているから、あえて厳しい判断をしているのは、話している中で感じた部分は多くあったので。
何を意図してそういうことをしているのかを考えたときに、“自分が成長する種”を与えてくれた人だったのかなという風に思います」
とハリルホジッチ前監督に感謝の気持ちをもつ川島は、その後、徐々に周囲の信頼を勝ち取り、チームでも、そして日本代表でも、たった1つしかない正GKの座を奪ってみせた。

しかし今、成長を後押ししてくれた指揮官はもういない。

それでも川島にはこの4年間、茨の道を突き進み、積み上げてきたものがある。

成長と自信を手にした守護神が3度目のワールドカップに挑む。
 

 

「ブラジルW杯の答えは、多分誰の中でも出てないと思いますし、それがあるからこの4年間の苦しみを乗り越えてこられたと思うので、その答えを自分たちが得るためにはやっぱりもう一度ピッチの上で思いっきりぶつかっていくしかないと思います。
そういう意味で良い答えをロシアに探しに行きたいと思います」

そう語る川島の目は、気迫に溢れていた。




2018 FIFAワールドカップ
GS第3戦 日本 × ポーランド
28日(木) 夜9時 フジテレビ系列 LIVE
 

(S-PARK:毎週土曜24時35分〜25時15分 毎週日曜23時15分〜24時30分
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