25年ぶりのリニューアル

契約書や領収書などに使用する「収入印紙」。ビジネスの場で使われることも多いだろう。

国税庁が、その収入印紙の額面200円~10万円19種類をリニューアルし、7月1日から偽造防止技術を強化したデザインに一新することが分かった。
リニューアルは25年ぶりだという。

一体どのような偽造防止技術が施されたのか?国税庁の担当者に聞いた。

理由は「偽造防止技術が陳腐化したため」

――25年ぶりに収入印紙をリニューアルした理由は?

25年たって偽造防止技術が陳腐化したので、偽造・変造の抵抗力を強化するため、リニューアルを決めました。

――収入印紙の偽造事件、例えばどのようなものがある?

2015年、全国で収入印紙の偽造が発覚し、200円券が8万5000枚見つかりました。
被害総額は1700万円です。

この事件を受け、リニューアルが検討されました。

リニューアル後の偽造防止技術

――リニューアルによって施された偽造対策にはどのようなものがある?

すべての券種に施されているのは、「特殊発光インキ」と「マイクロ文字」。

「特殊発光インキ」は、ブラックライトを当てたときに発光する技術です。
200円券では、ブラックライトを当てると、ローマ字の「NIPPON」という文字が光って見えます。

「特殊発光インキ」
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「マイクロ文字」は、よく見ると、「日本」や「NIPPON」と書かれていて、この文字はコピーができません。


「マイクロ文字」

200円券に施されているのは、「パールインキ」と「イメージリプル」。

「パールインキ」は、角度を変えると、「桜の花びら」が光って見えます。

「パールインキ」

「イメージリプル」は、専用の板を収入印紙の上にのせると、「200」の文字がうっすらと見えるようになる技術です。

「イメージリプル」

300円~400円の4券種に施されているのは、「メタリックインキ」。
専用の板を収入印紙の上にのせると、「桜の模様」が見えなくなる技術です。

「メタリックインキ」

1000円以上の14券種に施されているのは、「メタリックビュー」。
見る角度を変えると、複数の模様が現れる技術です。

「メタリックビュー」

収入印紙のどの部分にこういった技術が施されているかは、こちらをご覧いただければ分かるかと思います。

7月1日から取り扱いが始まる、新たな収入印紙。
実際に手に取ってみて、その技術のすごさに触れてみてはいかがだろうか。