「水」は人間のあらゆる営みの根幹となる最も重要な資源。

今年6月、ユニセフとWHOが発表した最新の調査では、安全な水を手に入れられない人(30分以上歩いても改善された水源がない)は、世界に約5億7900万人いて、このうち1億4400万人が河川や湖などの未処理の地表水を使っていることがわかった。

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アフリカのサハラ以南は、特に深刻な状況だという。

国際協力機構JICA海外協力隊の川野優希さんは「ちょっと私は飲めないなと思ってしまったので、本当に茶色かったり、緑がかっているような色の水で。でも、彼らは普通にその水を飲んだり、日常生活に使ったりしているんです」と、アフリカの水問題に衝撃を受けたという。


不衛生な水に起因する下痢や感染症で年間約30万人の乳幼児が命を落し、子どもや女性たちが1日に何時間もかけて水くみをしている。

そこで、JICAでは11年前に「水の防衛隊」を発足し、2018年10月までにアフリカ21カ国に約270人を派遣。技術(ハード)と教育(ソフト)の両輪で行う草の根レベルの支援活動を行っている。

きれいな水からすべてが始まる。

川野さんもルワンダで3年間活動。

壊れて放置されていた井戸のポンプの修理を指導したり、清潔な水で手を洗う大切さを伝えてきた。

きれいな水からすべてが始まる。多くの子どもたちが命の危険や水くみから解放されているという。

現地の子どもは「家族全員が手を洗うようになって、寄生虫がなくなりました」と話す。

川野さんは「水のアクセスが100%になることで今、学校に行けていない子どもたちが学校に行けるようになる、子どもたちの笑顔が増えて、今後のルワンダに活気が出てくることを願います」と語った。

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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SDGs

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