東京・目黒区で、5歳の女の子が虐待死し両親が逮捕された事件。
結愛ちゃんは「きょうよりもっとできるようにするからもうおねがいゆるしてください」などとノートに書き残していた。
児童相談所が何度も関わっていたにもかかわらず、なぜ結愛ちゃんの命を救えなかったのか。
今回の経緯を整理する。

香川県では2度児童相談所が保護 品川の相談所は会えず

結愛ちゃんは、おととし12月と去年3月に香川県の児童相談所に保護された。
そして、今年1月に東京に引っ越した際、香川県の児童相談所から引継ぎを受けた品川児童相談所が2月9日に家庭を訪問したが、母親が拒否したため、結愛ちゃんには会えなかった。

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通常、児童相談所は「重大な事案」だと判断した場合は警察へ通報するが、今回通報しなかった理由について、「両親との関係構築を優先するため」と話している。

警察と児童相談所が情報共有する県も

実はこうした児童虐待を未然に防ぐため、愛知県では今年4月、警察と児童相談所が、通報を受けたすべての虐待事案を共有する協定を結んだ。
また、茨城県でも、1月から同じような取り組みを始めている。

しかし、東京都では、こうした取り組みが行われていない。
どうしてなのか。
児童虐待に詳しい後藤啓二弁護士は、「小さい自治体だと職員が少なくお互い手伝わないとやっていけないが、東京都のような巨大な組織だと他の組織と連携しなくても自分たちでできてしまうため、閉鎖的な体質があるのではないか」と指摘する。

一方、東京都は「通報の2割は実際の虐待ではなく、個人情報の保護が必要。相談しやすい環境をつくるため警察との全件共有は、今のところ考えていない」としている。

(「プライムニュースデイズ」6月7日放送より)