歴史的な米朝首脳会談について、風間晋解説委員の分析です。

初対面のシーンについてはどう見るか?

風間晋
トランプ大統領は金正恩委員長の腕に手を添える、背中に回すといった気づかいをみせていた。一方の金正恩委員長は緊張している表情だが、敵意や不信感は全然窺えず、2人とも前向きにこの会談に臨んでいる感じは伝わってきた。

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ーー今回の会談、トランプ大統領側は、北朝鮮の核・ミサイルの凍結や、解体・廃棄を経て最終的には不可逆的な非核化へ持ち込みたい考え。
一方で金正恩委員長は体制保証を求めているが、具体的に金委員長は何を約束してもらったら納得するのか?

風間晋
「体制保証」と「完全な非核化」はやはり表裏。
あまり完全な非核化を無理に急ぎすぎると金正恩体制が不安定化して北朝鮮も危うい状況になってしまう。それはアメリカも望んでいない。
体制保証の第一歩はやはり朝鮮戦争の「終戦宣言」。
宣言自体に法的効果はないが、両首脳初めての政治宣言として世界にアピールするものとしてやりやすいと思う。

ーーずばり、米朝はどこまで合意できるのか?

風間晋
この「終戦宣言」「核とミサイル凍結」というよりも、もう少し進んだものを考えているが、金委員長としては休戦協定の署名国である中国、そして韓国を含んで戦争を法的に終わらせて、平和協定に書き換える作業に着手するという具体的言及が欲しいんだと思う。それができれば「非核化のロードマップ」の取引もできるのではないか。

ーー金正恩委員長も先を見通したいというのはあると思うが、具体的な次の一歩というのは何になるのか?

風間晋
例えばいつまでに平和協定の作業を始めますみたいな、何かそういう文言が入ると良いのかなと思う。

ーーまたこの会談の前後に金委員長がマリーナベイ・サンズを訪れているが、

風間晋
実はマリーナベイ・サンズのオーナーはトランプ大統領の支援者で、しかもカジノ経営者でもある。
金正恩委員長はウォンサン(元山)シーサイド・リゾートというのを肝いりプロジェクトとしていて、そこへカジノを誘致したいというのもあって、その辺も意識させながらシンガポールで動いているのではないか。

(プライムニュース デイズ6月12日放送より)

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