新型コロナウイルスの影響で観光客が減少した会津・東山温泉。

『おもてなしの心を守りたい』…再び賑わい取り戻し文化を繋いでいこうと芸妓衆が新たな挑戦をはじめた。

三味の音に合わせ踊りの所作を確かめる冬華さん。

今年で3年目、最年少の“東山芸妓”。

東山芸妓・冬華さん:「一番お勉強させて貰える場っていうのがお座敷の宴会の場なので早くお客様の前で踊りをみてもらいたいと思います」

踊りに唄、三味線などの鳴り物で宴に華を添える東山芸妓。

江戸時代から脈々と続く会津のおもてなしの心を伝え続けてきた。

しかし…新型コロナウイルスの感染が拡大。東山温泉を訪れる宿泊客は減少し、旅館は相次いで休業に…芸妓衆が呼ばれる宴席も無くなった。

この日は久しぶりに芸妓衆が顔を合わせての稽古。

東山芸妓・ゆり之さん:「今回久しぶりにお仕度させて頂いて化粧忘れてないかなって思っていましたけど大丈夫でした。嬉しいですお仕度できて」

冬華さんも先輩の踊りを見ながら稽古の時間を無駄にしない。

東山芸妓・冬華さん:「一番は新型コロナが早く収束して欲しい。収まって欲しいな。お客様の前で踊りを披露できる日を想像しながら練習していました」

稽古を終えた芸妓衆が向かったのは芦ノ牧温泉にある大川荘。

芦ノ牧温泉大川荘・渡邉幸嗣社長:「ここは特別宴会場なんですけれども、よく芸妓さんとかがこちらで踊って頂いて宴会を盛りあげて頂いている場所になります」

旅館は一時休館したが6月に再開。東山の芸妓文化を守りたいと考えている。

芦ノ牧温泉大川荘・渡邉幸嗣社長:「新型コロナも収まって、早く芸妓さんたちがここで踊るような賑わいをもう一回取り戻したいなという風に思ってます」

旅館の協力で実現したのがユーチューブの動画撮影。

場所は人気漫画「鬼滅の刃」をきっかけにSNSで話題となっている「浮き舞台」

西川寛さん:「芸者さんたちもコロナの影響で仕事が無いということで、文化を残していきたいと、みんなでユーチューブ配信をやろうかということで考えました」

芸妓衆に踊りの指導を行う日本舞踊の師範西川寛さん。会津が誇る文化を世界中に発信しようと企画した。

東山芸妓・冬華さん:「お座敷だとお客様が目の前で見ているのが分かるんですけど…浮き舞台は別の緊張感があってそれはそれで良かったのかなと。皆さんに元気を分けてあげるというか与えらるようになればいいかなと思っています」

『再び多くの人を会津に…』…東山芸妓衆全員の想い。

豊菊ひとみさん:「震災の時とはまた別のような気がするんですけど今回は…。今まで何百年としてそういう時があった訳だから今回も立ち上がれると思います」

脈々と受け継がれてきたもてなしの心。

困難を乗り越えこれからも守り続けていく。