「災害大国」日本 “いざ”というとき外国人はどうする?

6月18日大阪北部を震度6弱の地震が襲った。
このような地震、そして豪雨など自然災害の多い日本…
訪日外国人の急増を受け外国人が日本で被災する可能性も増えてきた。
しかし、外国人が災害や防災について学ぶ機会は少ないのが実情である。

「人口の約8%」

これは東京都港区に住む外国人の割合だ。

港区は、外国人が災害について学ぶ「みなと防災フェスタ」を6月17日に森ビル、東京消防庁らと連携して、区内で最も外国人居住者の多い麻布地区の六本木ヒルズアリーナで開催した。

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カギは「やさしい日本語」

ここで注目されるのは、外国人に伝わる“日本語”だ。
1995年の阪神・淡路大震災の時には、外国人に避難所などの情報が伝わらなかったことが問題になった。
そういったことがきっかけに、考案されたのが「やさしい日本語」。
2011年の東日本大震災でも使用され、災害の時だけではなく普段の情報発信にも採り入れられているという。
◆消防車 :火(ひ)を 消(け)す くるま

◆避難所: みんなが 逃(に)げる ところ

◆炊き出し: 温(あたた)かい 食(た)べ物(もの)を 作(つく)って 配(くば)る

こうした「やさしい日本語」が今回のフェスタでは英語と合わせて使われた。

子供も学べる防災体験

フェスタでは、今年、運用開始された地震や火災などの災害を疑似体験できる最新鋭のVR防災車も登場。
その他にも煙体験、バケツリレーなど子供も大人や外国人と混じって、防災を体験できる催しが行われた。 

森ビルの震災対策室 寺田隆 事務局長

森ビルの震災対策室 寺田隆 事務局長は
「外国人は地震の経験などなく災害弱者になるので防災の技術など学んでもらえるとありがたい」と語る。

森ビルは「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトにしていて、近隣の大使館やインターナショナルスクールなどの機関とも連携を強めていく方針だ。いつ住んでいる場所を襲うか分からない大災害。
首都直下地震や南海トラフ地震が30年以内に起こる可能性は70~80%程度とされている。

日本人だけでなく外国人にも防災意識を周知して、有事の際は手を取り合い、共助・公助が出来る環境の整備が必要だ。
(社会部・国交省担当 相澤航太)