東京大学客員教授で防災行動や危機管理の専門家「防災マイスター」松尾一郎さんとともに災害時の避難について考える。

Q:松尾さんは、避難所以外にも避難する「分散避難」を前から呼びかけてきたが、最近の避難についてはどのように考えていますか?

<防災マイスター・松尾一郎さん>

「一番重要なのは今いるところが【危険であれば安全な所へ逃げる】これが避難。自宅が安全なら無理に逃げることはない。

先日、三重県で避難所の運営訓練を行った。そこで分かったことは一人避難させるのに感染症対策で検温や問診を行いそれだけで4~5分かかるということ。

新型コロナに対応した設営訓練を一度しっかりやることが重要。

逃げる私たちは、どこに避難するか密が生まれやすい避難所以外のところもあらかじめ考えておくことが大切」

Q:九州地方では避難の長期化も懸念されていますが、今後の注意点はなんでしょうか?

<防災マイスター・松尾一郎さん>

「避難するときはほとんど着の身着のまま。時間もなく何の用意もなくすぐさま避難を求められる。そういう災害が起こる。あらかじめ持ち出し袋の中に感染症対策を含めた備品を用意しておく。こういう事前の取り組みが急がれます」