18日に大阪北部で震度6弱を観測した地震を受け、大阪府全域では無料でスマホなどに使える公衆Wi-Fiが公開されている。
スマホやパソコンなどの設定画面でWi-Fiをオンにして、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」というアクセスポイントを選択すれば、IDやパスワードは不要でインターネットが使えるようになる。

今回は、KDDI・NTTドコモ・ソフトバンクなどの携帯キャリア大手をはじめ、様々な企業がWi-Fiを提供している。

出典:総務省「いのちをつなぐ00000JAPAN」

「00000JAPAN」とは?

「00000JAPAN」が無料で開放される大規模災害の定義は

「携帯インフラが広範囲に被害を受け、携帯電話やスマートフォンが利用できない状態が長時間継続する恐れがある場合」
としていて、このような非常事態が起きると、救援者に通信手段を提供するため「72時間以内」に発動する。

「00000JAPAN」は2013年に実証実験が始められたが、災害時に通信各社が垣根を越えて、自社の公衆Wi-Fiを無料開放する試みは世界初だという。

なぜ今までなかった取り組みを始めたのか?そして、セキュリティに問題はないのか?
「00000JAPAN」のガイドラインを策定した、無線LANビジネス推進連絡会の担当者に聞いてみた。

一番上に表示させるためゼロを並べました

――「00000JAPAN」を始めたきっかけは?

それは、2011年の東日本大震災までさかのぼります。
当時、震災で携帯電話のアンテナが使えなくなり、それを補助するという形で、携帯キャリアがWi-Fiを無料で解放しました。
この措置が極めて有効だったとして、業界としても取り組もうということになり、「00000JAPAN」が始まりました。

――72時間以内に発動して、いつ終わるのか?

Wi-Fiを実際に提供するのは、携帯キャリアやフリーWi-Fiのオーナーです。
終わりの時期は、そちらで判断していただくことになります。

――どうして「00000JAPAN」という名前なのか?

ゼロを5つ並べると、スマホの設定画面などでリストの一番上に表示されるんです。
分かりやすく、視認性をよくするため、この名前にしています。

セキュリティは大丈夫?

ちなみに「00000JAPAN」とは、アクセスポイントにつけるただの名前なので、誰でも同名のアクセスポイントを公開することができる。
だとすると、勝手に作られた「00000JAPAN」に接続したら、情報が盗まれる可能性があるのではないだろうか。

――勝手に名乗っている「00000JAPAN」を見分ける方法はないのか

まず非常時以外は「00000JAPAN」は発動していませんので、すぐ偽物だとわかります。

非常時に、避難所などでアクセスポイントを開設する場合は、周りのみなさんにお知らせをしています。
今回のようにアクセスポイントを一気に開放するような場合は、各事業者がホームページで提供エリアを告知しています。
ただ、そのエリア内に偽物が作られると見分けるのはかなり難しくなってしまいます。

 偽物が現れる可能性は我々も理解していますが、被災者の救済を優先するため「00000JAPAN」の活動を進めています。


――セキュリティは大丈夫なのか?

「00000JAPAN」は一般のフリーWi-Fiと同じように、強固なセキュリティはありません。
ネットバンキングなど機微な情報については、SSLやVPNを使えば安心ですが…。
安否確認や情報収集をメインに使っていただければと思います。


「00000JAPAN」は災害時の情報収集や連絡手段などに役立つサービスなことは確かだ。ただし、使うときはフリーWi-Fiと同様に、十分な注意が必要なようだ。
また正規の「00000JAPAN」が終了した後、誰かが勝手に公開している「00000JAPAN」に接続しないよう、スマホを自動的に接続する設定にしている人は気を付けていただきたい。