F1と並ぶ自動車レースの最高峰・世界ラリー選手権で町おこし。
沿道を埋め尽くす多くの人々。
そこに現れたのは、ど派手なペインティングが施されたラリーカー。
少し止まってファンサービスをすると、爆音を上げて走り去っていった。
19日までの4日間、愛知県と岐阜県で行われた世界ラリー選手権のシリーズ最終戦「FORUM8 Rally Japan 2023」。
F1と並ぶ自動車レースの最高峰。
世界のトップドライバーの華麗かつダイナミックな走りに多くの人が魅了されたが、ラリーにはもう1つ大きな魅力がある。
TOYOTA GAZOO Racing・高橋智也プレジデント「うちの(豊田)章男会長がいつも『ラリーは町おこし村おこしだ』と言うのはその通りで、ラリーがくることで、町が活性化するし地元住民の役に立てる、そういう循環をしていければなと」
ラリーで「町おこし」。
ラリーは開催期間中、複数の町でタイムアタックが行われるが、各レース会場を移動する際には一般の車に交じって公道を走る。
信号待ちなどで止まった際には、選手と直接言葉を交わせることも。
いつ、どこを走るかなどの情報はウェブサイトで公開されるため、生のラリーカーを間近で見ようと日本中、そして世界中から多くの人が訪れる。
訪れた人「わたし初めてなので、すごく興奮しています」、「世界で有名な方が走られて、町も盛り上がってもらえればなと」、「気持ちがいい。毎年やってほしい」
ラリーファンに喜んでもらおうと、それぞれの町がそれぞれの良さを生かしておもてなし。
今回のラリージャパンには、各レース会場やイベントスペース、沿道の応援を含め、およそ54万人が訪れた。
岐阜・恵那市の小坂喬峰市長「サーキットのない町で、世界選手権で世界のトップドライバーが集まるのはラリーだろうと。風物詩じゃないですが、毎年この時期になると、多くのお客さんに来てもらって交流がうまれて、それが次につながると」
ラリーだからこそできる「町おこし」。
いつの日か、あなたの町にも世界のトップドライバーがやってくるかもしれない。