「神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館」の公式アカウントによる投稿が1万5000以上リツイートされ、話題となっている。



投稿したのは、本に貼られた付箋を剥がした際、ページの表面が活字ごと剥がれてしまった写真。

この写真に「図書館恐怖の写真(心霊番組風)画像をご覧いただきたい。」の書き出しで、「長い年月を経た本は、きれいに見えても劣化が進んでいる事がよくある」、「絶対に、図書館の本に付箋を貼ってはならない」という言葉を添え、注意喚起をしている。


今回、図書館からのツイートにこれだけ反響があったのは、「本に付箋を貼ってはいけない」と思っていなかった人が多かったということもあるだろう。
“絶対に”ということは、長い年月を経た本だけでなく、新しい本にも付箋を貼ってはいけないのか?
神奈川県立図書館の職員に話を聞いた。

新しい本にも付箋は貼らないでほしい

――なぜ、長い年月を経た本は、貼っていた付箋を剥がした時にページの表面が活字ごと剥がれてしまうの?

紙は年月が経つと、劣化して脆くなるため、付箋の糊でもページの表面が剥がれてしまうんです。


――新しい本でも付箋の糊でページの表面が剥がれるもの?

新しい本だとページの表面は剥がれません。

でも、付箋の糊は若干、紙の表面に残り、年数が経つとそれが変色しますので、新しい本でも付箋は貼らないでほしいです。


――図書館の本に付箋を貼ってはいけないと普段から注意喚起をしている?

付箋を貼っている人がいるとお声がけはしていますが、普段から注意喚起はしていません。

――それはなぜ?

図書館での注意事項は挙げ始めたらキリがないためです。

付箋ではなく「紙のしおり」

――図書館の本には、付箋以外の何を使えばいい?

紙のしおりを挟んでもらうのが一番です。

ただ、挟んだしおりを取るときは、しおりを挟んだページを開いて丁寧に取ってください。
本を閉じたまま、しおりを引き抜こうとすると、年月が経った本の場合はページが破れる可能性があります。

――ツイッターにある画像のようにページの表面が活字ごと剥がれても修理できるもの?

修理はできます。

今回、貼られていたのは透明な付箋だったため、剥がれた文字を切り取って、そのままそれを元の場所に貼るという方法が考えられます。

あとは、別の本から該当部分をコピーして貼る、という方法も考えられます。



普段から注意喚起はしていないということだが、不特定多数の人が使う図書館の本は、こういったマナーを守ることで、次の利用者がいい状態で読書ができるはずなので是非大切に扱ってほしい。