2018FIFAワールドカップロシア大会のグループH第2節。日本はFIFAランキング上位のセネガルに2ー2と引き分け、初戦に続いて勝ち点を獲得した。

一進一退の白熱した試合展開となり、ビデオリサーチの調べによると、平均視聴率(関東地区)が30.9%。瞬間最高視聴率は37.1%(午前0時44分)で、前半が終了する間際、セネガルが攻撃している場面だったという。

日本国中が試合を見守る中、実は他にもプロフェッショナルな戦いがあった。東京都水道局は、19、25日に行われた日本戦における水使用量の変化を発表したのだ。

ハーフタイムと試合終了後に水使用量が急増

日本対コロンビア戦配水量の変化(画像:東京都水道局)

東京都水道局が今回公開したグラフによると、コロンビア戦では、試合開始21時の約1時間半前から次第に使用量が増加。開始10分前から使用量が減り、試合は前半戦に突入。使用量はなだらかに下がっていき、ハーフタイムに入ると急増。

後半が始まると一気に減少し、試合終了とともにまた増加していた。平均を大幅に超える使用量となったのは、ハーフタイムと試合終了の直後だった。(赤い線が当日、黒い点線が平均値)

このグラフからも、いかに日本戦の試合開始に合わせて帰宅し、応援に集中していたかがよくわかる。
また、セネガル戦は時間帯は違うものの、使用量が急激に上がるタイミングは、ほぼ同じような動きをしている。

日本 対 セネガル戦 配水量の変化(画像:東京都水道局)

こうした使用量の急激な変動に備えて、東京都水道局は、テレビで大きなイベント中継があると、あらかじめ水量・水圧の調整を行うなどして安定した水の供給に努めているという。

これって実際、どんなことをやっているのか? 東京都水道局に聞いた。

水道局が過去データを分析して水圧を調整

ーー使用量の予測や分析ってどうやるの?

過去のデータによるとサッカーの試合ですと、試合が始まる直前まで、ハーフタイム、試合終了直後に水の使用が多くなる傾向にあります。特にハーフタイムには、急激に増えることが多いです。試合中は目が離せない場面が続くことから、この間にトイレに行っているのだと考えられます。

ーー分析した結果、どのような対応をしているの?

結果を元に、地域によってバラツキがありますが、あらかじめ通常の水圧+αに調整することで対応しています。これで急激な使用増でも水圧が下がることなく、安定した供給が可能となっています。

浄水場で作る1日の水の総量は天候や曜日によってほぼ決まっています。そして作られた水は一旦、給水所に貯められ、水圧を調整して最適な量を利用者さまに届けることになります。作った水が全て1日で使われることはほとんどなく、今回、夜の試合のために日中の水圧を下げる必要まではありませんでしたが、水を無駄にしないよう見極めています。

ハーフタイムにコロンビア戦で25%増、セネガル戦で43%増

ーーハーフタイムでは最大で何割増だった?

コロンビア戦ではハーフタイムに入ると、直前に比べ25%増。セネガル戦では43%増となりました。

ーーコロンビア戦、セネガル戦と使用量の変化は想定内だった?

はい、過去のデータを分析していた結果、しっかり安定した供給を実現できました。

ーー注目のポーランド戦に向けては?

ロシアで戦っている日本代表にも負けず劣らず、ポーランド戦もしっかりと調整して安定した供給をいたします。

日本の決勝トーナメント進出がかかる注目の第3戦は、28日23時にキックオフ。日本中が応援に集中できるように、水道局の熱い戦いは続く。

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