今夏の「土用の丑の日」は7月20日と8月1日。

うなぎを食べる人も多いと思うが、水産庁によると、今年のニホンウナギの稚魚は14トンと、2013年に次いで少なくなっている。また、うなぎ養殖の生産者団体・日本養鰻漁業協同組合連合会によると、業者の販売価格は、6月20日以降、1キロ(5匹)で5800円と、過去最高値になっているという。

立て続けに2回もうなぎを食べるとスタミナはつきそうだが、年々お値段が上がるうなぎ、お財布にはちょっと厳しい…
そんな中、カネテツデリカフーズ株式会社から、魚のすり身で“うなぎの蒲焼”を再現した「ほぼうなぎ」の販売受付が開始された。

「ほぼうなぎ」実際に食べてみた

「ほぼうなぎ」と謳っているが、どこまで見た目や味を再現できているのか、どうしても気になったスタッフは発売前の「ほぼうなぎ」を神戸から送っていただいた。届いたのがこちら!


パッケージには「※うなぎではありません」と注意書きがしっかり書かれていて、「ほぼうなぎ」なるものは、肉厚の四角い形からやっぱり「かまぼこ」?とも思ってしまったが、焼き色は確かにうなぎの蒲焼風。
早速、パックから出した「ほぼうなぎ」を電子レンジであたためてみると、身にしみこんでいたタレの香ばしい香りが漂ってきて、辺りはうなぎ屋さんの香りに…
付属のタレと山椒をかけて盛り付けると、これはなかなか本物に近いビジュアルに?

左:本物のうなぎ  右:「ほぼうなぎ」

箸でさくっと切れる身を早速一口。白身の部分は噛むとほろっとほどけて、皮の部分は少し固めのぷりっとした食感だ。
脂が無い分、本物のうなぎよりも淡白な味わいだが、タレや山椒の香りに負けない魚の味がしっかりとする。
本物のうなぎと比べると身が固く、口の中でとろける感じはなかったので「うーん、うなぎ…?」というところもあったが、身の部分と焼き色のついた皮の部分との食感の差は、芸が細かい!という印象。
魚の香りがしっかりするので、甘いタレとの相性はぴったり。ご飯にも合いそう。

うなぎの代用魚としてはアナゴやナマズ、白身魚の「パンガシウス」などが続々登場しているが、これは、"ほぼ"うなぎとしては合格点といえるのではないだろうか。

そして、公式サイトでは「魚のすり身でつくっているため、骨やうなぎ特有の生臭さがない」ことを特徴にあげているが、確かに食べやすく、魚の香りや"うなぎっぽさ"はしっかりあるがクセはない。

さて、土用の丑の日のどちらか1日は「ほぼうなぎ」にしようか…と心が傾いたところで、「ほぼうなぎ」だけでなく、「ほぼカニ」や「ほぼホタテ」など再現食品の「ほぼ」シリーズを展開しているカネテツデリカフーズ株式会社にお話を聞いてみた。

うなぎとかまぼこのイイとこ取り!

――「ほぼうなぎ」開発のきっかけは?

うなぎは稚魚の不漁により価格が上昇傾向にあります。そんな中、土用の丑の日など、うなぎの喫食機会は減ることはないので、安価で本物のうなぎのようなおいしさを楽しんでいただけないかと思い開発しました。
また、2014年に「ほぼカニ」発売後、お客様からは「次はどのようなほぼシリーズ商品が発売されるのか…」という期待のお声もいただいてきました。その中でも幾度と「ほぼうなぎを作ってほしい」という声をいただいていましたので、そのご要望にお応えして開発したいという思いもありました。


値段については、スタッフが調べたところ、国産のうなぎ1尾は2000~3000円のものが多かったのに対し、「ほぼうなぎ」は1パック2枚入りで648円(税込)。1枚でお茶碗1膳分とボリュームもある。なるほど、お財布にも優しい。

「ほぼカニ」や「ほぼホタテ」などのシリーズも、「食卓にあがる機会が多く、また、価格が高騰している等の理由で手軽に買うことが難しい魚介類の代用品として、お客様のお役に立てる素材を選んでいる」とのこと。まさに家計の味方! 

――うなぎを再現するためのポイントと、大変だったところは?

見た目はもちろんですが、皮と身の部分の食感が一番重要な点でした。
表面の質感や、うなぎのふっくらとした形を再現するのに苦労しました。

――部位ごとの味の差はどうやって?

皮の部分と身の部分は、異なる配合でつくることで食感や味の変化をつけています。

皮と身はこだわり仕上げの食感!

今回はシンプルに「蒲焼風」で頂いたが、本物のうなぎと同じように卵で巻いて「う巻き」にしたり、酢の物にして「うざく」にしても、食感や味は変わらないという。焼いても蒸してもOK、なところもうなぎソックリだ。

――本物のうなぎよりここが良い!という「かまぼこならでは」のポイントはありますか?

本物は冷めてしまうとおいしさが半減…と感じる方が多いと思いますが、もともと冷たいままでもおいしく食べられるのがかまぼこ等の練り製品の特長です。「ほぼうなぎ」も、電子レンジで温めてお召し上がりいただくことをおすすめしていますが、もしも冷めてしまってもおいしくお召し上がりいただけます。

本物により近づけることを目標に「ほぼ」シリーズの商品を開発していますが、せっかく練り製品で本物を再現するので、より多くの方に食べていただけるようにという点も重視しています。普段あまり魚を食べない方が、「ほぼ」シリーズおもしろい!というきっかけで練り製品を手に取っていただければうれしいです。

――「ほぼ」シリーズへのお客様の声は?

絶え間なく次の「ほぼ」シリーズへの期待のお声をいただいております。
「ほぼエビフライ」はアレルギーをお持ちの方にもより楽しんで食事をしていただきたいという思いを込め、エビを使わずに作っています。実際にアレルギーをお持ちの方もほぼエビフライなら食べられるということで感謝のメッセージをいただくことがあり、お役に立てたことをとても嬉しく思いました。

若者にウケている「ほぼ」シリーズ

「ほぼうなぎ」が、完全に本物をコピーせず、骨なし・クセなしという「かまぼこのいいところ」を残していることにこだわりを感じた。
ベーシックな練り物は60代以上の方がヘビーユーザーだというが、「ほぼ」シリーズはSNS等でも話題になり、若い人たちの間で広まっているという。
実際、Twitter上でも「カネテツのシリーズなら間違いない!」と期待する声があがっていた。

「ほぼうなぎ」は現在販売受付中。7月10日より順次配送予定だという。
現時点では通販限定・数量限定での販売だが、要望があった場合は今後全国販売も検討したい、とのことだ。

この夏2回の土用の丑の日、絶滅危惧種に指定されているニホンウナギにかわる新定番になれるか?「ほぼうなぎ」、一度試してみては。