京都市内の認可保育園で、保育士が汚れ落としのスポンジで男の子(3)の顔をこすって、全治1カ月のやけどを負わせることとなった。

園児の顔をスポンジで擦り 全治1カ月のやけどに

事件が発生したのは、2019年6月。保育園に40年以上勤務していた60代の女性保育士が、研磨作用のあるメラミンスポンジで児童の頬をこすったという。

被害児童の母親:
(事件後の男児は)震えて泣きじゃくって聞く耳を持ってくれない。ギャーわめいて、「(保育園に)行きたくない、行きたくない」の一点張りで。

被害児童の母親:
ほっぺたも赤くなって、こすられたところはザラザラ。4人兄弟なんですけど、4人の中で一番肌がきれいなんですよね。それも「こんななったな、もう治らへんのかな」って。

母親によると、児童は全治1カ月のやけどと診断され、半年経った今も傷跡が残っているという。

「落書きを落とすためだった」

保育園側は、「男の子が水性ペンで自分の頬に書いた落書きを落とすためだった」と、保育士の行動の理由を説明。

7月に自主退職した保育士は、「落書きを残したまま帰るのはかわいそうだと思った。スポンジを使うのは間違いだった」と語り、対応の誤りを認めたという。

安宅晃樹フィールドキャスター:
このスポンジ、握ってみるとかなり反発力が強くて固いです。さらに、この表面は音も聞こえますが、全体的にザラザラとしていて指がつっかえるような感覚もありますね。

メラミンスポンジは、本来こびりついた汚れなどを削るように落とすためのものであり、そのパッケージには「人体や食品には使用しないでください」などの注意点が書かれている。

有明こどもクリニックの小暮裕之理事長は「(年齢が)小さければ小さいほど、まだ皮膚は弱いので、ずっと(スポンジを)使っていれば皮膚が徐々に削れてくる」と指摘。皮膚の表面が剥がれることによって、皮膚が炎症で赤くなる症状が発生する、とコメントした。

母親は警察に被害届を提出。対する保育園側は謝罪と説明を行い、「あり得ない対応で申し訳ない。誠意を持って対応させていただきたい」と話している。

加藤綾子キャスター:
保育園側も「保育士の行為はあり得ない」という見解なんですが。別所さんもお子さんいらっしゃいますけれども、ちょっとこれ見ると「なんでだろう」という気持ちになりませんか?

別所哲也さん:
子どもは思いがけないいたずらをしてしまったりすることがあるわけですけど、どう対処するかといった時、どうしてそんな使ってはいけないものを使ってしまったのか、周りの目がどうだったのか、もっともっと検証しなきゃいけないことが、この件に関してはたくさんある気がします。

加藤綾子キャスター:
分かっていないところも多いですからね。水性ペンの汚れ、自分自身でだって落ちない汚れを研磨スポンジで、っていうのは思いつかないですよね。ちょっと不思議ですよ。

(「Live News it!」 12月25日放送分より)