衝突事件の反対派を過激グループが扇動

米東部バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義グループなどと、その集会に反対するグループが衝突して一人が死亡した事件、反対派の中にも過激なグループが入って扇動していたことが分かってきた。

「シャーロッツビルの事件、"暴力的左翼"の恐れがあった」 13日のワシントン・ポスト電子版の記事だ。
それによると、現場では何百人もの過激グループの「アンティファ」や「BLM(ブラックライブスマター)」が集まりBLMのスローガンである「黒人の命も大事だ!」というシュプレヒコールで気勢を上げはじめた。

一方白人至上主義グループの方はこうした示威活動を禁じられたまま両者の衝突が起きた。

しかし、警官隊は両者を遠巻きにして見守るだけで争いはエスカレートし、白人至上主義者の若者が反対派の中に自動車を突っ込み死者を出す事態を招いたのだという。

「アンティファ」は反ファシズム運動の米国組織だが、最近は反資本主義的主張で急進化し米国の国土安全保障省は「国内テロリスト」に指定しているという。

また「BLM」は人の反差別運動だが特に警察官に対して反抗的で、昨年七月にルイジアナ州で黒人が待ち伏せ攻撃をして警察官三人を殺害し三人を負傷させた事件で、BLMが犯人を扇動したと訴えられ「危険な団体」として知られる。

リベラルな新聞も過激団体の関与を認める

ワシントン・ポスト紙は、こうした団体が反対派を構成していたことを見れば今回の事態を招くことが予想できたことで、予め十分な警察力を投入しなかったシャーロッツビルやバージニア州の手落ちだったと言うのだ。

ワシントン・ポスト紙といえば、リベラルな主張で白人至上主義者の肩を持つことはありえないはずだが、その同紙がここまで言うのは今回の事件の責任が両グループにあるということに他ならない。

米国社会の人種的、社会的融合を目指す非営利団体STANDの会長で黒人のジャクソン司教は今回の事件について「両グループ共に米国を人種的に分断しようとしている」と双方に責任があるとフェイスブックで述べている。

トランプ大統領が発表した声明の中で白人至上主義グループを名指しで糾弾しなかったことに反発の声が高まっていると伝えられるが、やはり大統領の言った「多方面の暴力」が非難されるべきなのではないか。