町の4分の1が浸水した原因は『バックウオーター現象

川が決壊し、町のおよそ4分の1が浸水し、42人の犠牲者を出した岡山県・倉敷市の真備町。

町の4分の1が 冠水する事態となった原因の一つが『バックウオーター現象

今回、現地調査をした岡山大学の前野詩朗教授によると、このバックウオーター現象が氾濫の要因の一つだという。

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真備町では急こう配の高梁川と緩やかな流れの小田川のふたつの川が合流している。

大雨により増水した二つの川、その合流地点では流れが急な高梁川の方に小田川からの水が流れにくくなったことから、水位が急激に上昇。

これがバックウオーター現象だ。

その結果、堤防が決壊し真備町を大量の水が襲った。

ハザードマップと被害地域がほぼ一致

実は倉敷市では、以前から小田川の決壊などを想定し危険な地域などを知らせるハザードマップを作成。

真備町は5メートル以上も浸水する恐れがある区域とされてきた。

このハザードマップが記した浸水区域とJAXAが衛星をもとに今回の被害地域を画像化したものを比べると浸水したとみられる赤い地域がハザードマップと、ほぼ一致する。

衛星写真による被害地域
ハザードマップ

低地が多い関東でも注意が必要

防災システム研究所の山村武彦所長は『関東で記録的豪雨が起きたら、同様に河川が氾濫するおそれは十分にあります。低地な場所が多い』と、関東でも注意が必要だと警鐘を鳴らす。

東京、江東区のハザードマップでは荒川などに面している区の半分近くが浸水地域となっている。

避難所にゴムボート、ライフジャケットを保管

亀戸自治会長の鴇田慶三さんは「大雨が降ると水位が上がって排水が追いつかなくなる。そうすると水があふれてくると思う」と指摘する。

そのため、氾濫に備え、エアーを入れたままの状態でゴムボートやライフジャケットを避難所となる小学校に保管している。

ハザードマップの確認方法

国土交通省の『ハザードマップ・ポータルサイト』では各自治体が公表しているマップを住所を入力するだけで検索できる。

また、各自治体の窓口では、冊子としてハザードマップを受け取ることもできる。

ハザードマップを確認できたら、自宅周辺などの災害時の被害範囲や程度などを確認することが重要だ。 

また、避難場所までのルートを確認する際、最短の経路であっても、浸水や土砂崩れで
通れなくなる可能性もある。ハザードマップで安全なルートを確認しておきたい。

そしてハザードマップをもとに実際に避難ルートを歩いてみて

・浸水していたら気づかないような側溝

・土砂崩れが起きそうな崖

・水が噴き出したり、浮き上がりそうなマンホール


などマップだけでは分からない危険な箇所が無いかチェックするなど、事前の準備に役立てることが大切だ。

(「プライムニュース イブニング」7月10日放送分より)