1日、静岡県御前崎の沖で、6人の乗組員が乗るタンカーが今にも沈みそうになっていた。通報を受けた清水海上保安部が巡視船で駆け付け、乗組員は全員無事に救助された。

タンカーが水没寸前に…

静岡県御前崎の沖で、清水海上保安部の巡視船が見守っているのは、今にも沈みそうなタンカーだ。

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1日夜、タンカーの船長が「浸水している」と海上保安部に通報してきた。

巡視艇から撮影された映像には、目の前に沈みそうなタンカーが浮かぶ様子が映っている。

甲板では、6人の乗組員が助けを待っていた。無線から「ちょっと押されてるわ。波に」と聞こえてくる。

波にもまれ、互いの船は大きく揺れていて、船の間に渡す板はなく、乗り移るしかなかった。

慎重に近づいて、1人を救助。続けて2人目、3人目と救助し、4人目にとりかかろうとした。

しかし、無線から聞こえたのは「やり直そう、やり直そう。1回やり直そう」と判断する声。近づきすぎて衝突すると、海に投げ出される危険もある状況だった。

乗組員全員を救助

再び、タンカーに近づくと、無線からは「今チャンスだな」と聞こえてきた。

チャンスは、一瞬。残りの3人を一気に移動させ、無線から「救助全員完了!」という声が聞こえた。

通報から約2時間後、全員が救助され、乗組員6人いずれもけがはなかった。
(「イット!」 10月2日放送より)

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