選手村を含む、5ヵ所の施設の模様

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年。建設が進む各競技場は、今どのような状況なのか。
東京湾内エリアで建設が進む、5ヵ所が公開された。

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まずは葛西臨海公園のすぐ隣に位置し、人工的に水の流れを作り出す、国内初の「カヌー・スラローム」会場。

2016年のリオ五輪では、羽根田卓也選手が日本人初の銅メダルを獲得し、脚光を浴びた。
現在は、ウォーミングアップコースまでの工事が終了している。

続いて、カヌー・ボート競技が行われる「海の森 水上競技場」。

2016年12月にはまだ何もなかったこの場所で、着々と工事が進められている。海面からの照り返しがあり、実に暑そうだ。

工事が進む有明アリーナ

オリンピックではバレーボール、パラリンピックでは車いすバスケットボールの会場となるのが「有明アリーナ」。

工事が進む選手村

東京湾レインボーブリッジを臨む目の前では、オリンピック関連施設の中心に位置する「選手村」の工事が進んでいる。

14階~18階の建物、合わせて21棟が建設される予定だ。

工期の遅れが懸念されるアクアティクスセンター

多くのメダル獲得に期待がかかる、水泳競技の会場「オリンピック アクアティクスセンター」では、既に立派な屋根の姿が確認できた。現在、重さ約6,000tの屋根を引き上げる工事が行われており、この屋根の下で来月以降、プールの本格的な工事がスタートするそうだが、実は工期が遅れているという。

オリンピック・パラリンピック準備局の施設整備担当課長である刀祢大州さんによると、汚染土壌が見つかったため、当初の予定より約2ヵ月、進行予定が延伸しているとのこと。

オリンピック本番には間に合うが、この先に掘る予定のプール部分にも汚染土壌が含まれていることから、その影響が心配される。

五輪を終えた後の懸念点

反町理キャスター:
結局のところ間に合うんですか?間に合わないんですか?

木村拓也キャスター:
本大会には必ず間に合わせるということで、進められていましたが、影響はあるなと感じました。東京都主催のメディアツアーに参加してきたんですけれども、5ヵ所の内、工事の手を止めることができないという理由で、中には2ヵ所しか入れなかったんです。特に、工期が遅れているアクアティクスの会場は、1分1秒が惜しいと話していました。

反町:
心配になることは、大会後の施設の維持管理の費用なんです。公開した4つの施設はすべて、東京都の施設になるんですが、それぞれの資産は、このようになっています。

大会後の運営費(試算)資料提供:東京都より
・カヌー・スラローム会場(赤字:1億8600万円)
・オリンピックアクアティクスセンター(赤字:6億3800万円)
・海の森水上競技場(赤字:1億5800万円)
・有明アリーナ(黒字:3億5600万円)

反町:
赤字を生み出す、都税を注ぎ込まざるを得ない施設が並んでいます。有明アリーナだけは、コンサートやイベント会場として、年間3億6000万程度の黒字を見込んではいるんですけれども、アリーナの運営を委託する事業者はまだ決まっておりません。嫌な言い方をすれば、皮算用の3億6000万なんですね。

祭りの前にこういうことを言うのはいかがとも思うんですが、祭りの後の心配もしなくてはいけない。毎年毎年、莫大な都の費用がかかるわけですよ。お金がかかるのは当たり前ですが、ちょっと心配になりません?

木村:
この4つの施設にプラスして、選手村にも行ってきたんですけども、やはりあとの部分というのは気になるとこです。ただ、取材している観点から言いますと、負のレガシーにならないために、いかにアスリートのものから身近なものに、我々都民のどれだけ身近になれるのかということを、周知させていくのがポイントかなと思いました。

期待の選手たちが躍動するその日に向けて、東京の街では着々と、栄光の舞台が作られている。

(「プライムニュース イブニング」7月17日放送分より)