埼玉・所沢市の路上で19日、ボロボロになった軽ワゴン車が暴走。柱や壁にぶつかり、さらに加速して走り出し、別の車に衝突した。運転していたのは高齢の男性とみられている。
ボロボロになった軽ワゴン車が路上へ…
19日正午ごろ、埼玉・所沢市の路上で1台の軽ワゴン車が暴走し、現場は一時騒然となった。

「(アクセルから)足どかして!足どかして!ダメ!」
「ダメダメ!ストップ、ストップー!」
当時の様子をとらえた映像には、必死で呼びかける通行人の声が記録されていた。
軽ワゴン車は、フロント部分のバンパーやナンバープレートが外れ、後ろのドアなどはへこんでしまっていた。警察によると、運転手は高齢の男性とみられ、制止を無視しながら、急なバックで建物の柱にぶつかり、急発進して路上に戻っていった。

現場は、住宅が立ち並ぶ片側一車線の道路。周辺には、ひび割れたサイドミラーなど車の破片が散らばっていた。
「降りろよ!」救急隊の声にも、運転手は車内にいたまま…
路上に出たボロボロの車はどこに向かったのか。
FNNが入手した現場にいたバイクのドライブレコーダーに、その後の様子が記録されていた。
ドライブレコーダーに記録されていたのは、「ドン!」とぶつかるような音。バイクがその音がした方へ向かうと、“暴走車両”がいた。

救急隊:
降りろよ!降りろよ!
そこに救急隊が駆けつけて、車に追いつくが、乗っている男性は一向に降りようとしない。さらに、再び発進しようとする車を救急隊が必死に止める様子もとらえられていた。

現場にいたバイクの運転手:
救急隊の方が制止しているにもかかわらず、急加速でバックをして、壁とか電柱とかにぶつかりながらいた。やばい人だなって思って、そのまま通過したけれども、信号待ちをしていたら、その車が迫ってきて…前の車との間に挟まれそうになったんで。もし避けてなかったら、間一髪で死んでたかもしれないです。

男性が確保されたのは、建物の柱にぶつかった場所から約80m先の路上。救急隊により確保された。
現場にいたバイクの運転手:
子どもたちも多いですし、あと人通りも車の通りも、ものすごい多いですから、本当に子どもたちに突っ込むような大事故、悲惨な事故になってたかもしれない。
白昼の路上に突如現れた、ボロボロの暴走車。
近隣住民は、運転する高齢男性についてこう話した。
運転手の男性を知る人:
ぶつかっているところは駐車場みたいになってるんですけど、そこに(男性の)車が置いてあって、その地下でスナックやってるんです。まあ、昔は飲みに行ったりとか。だいぶ年だから、運転するのは……。
また、別の目撃者は運転の様子について、視界が定まっていないと感じたという。

撮影者:
いや、すごい怖かったですね。どこに突っ込んでくるか、わかんない状態だったんで。どこを見ているのか、よくわかんない表情でしたね。(視界が)どこかも定まってないのかなっていう。
警察によると、この事故で巻き込まれた歩行者はおらず、けが人など事故の詳細について詳しく調べている。
(「イット!」9月19日放送より)