ワールドカップバレーで観客を興奮へといざなったのは、選手だけではなかった。
パリオリンピックへの切符のかかったワールドカップバレーで好スタートを切った日本代表。
選手たちの背中を押した観客の大声援だが、実は試合直前のコートでは、会場に驚きと大歓声を巻き起こしたパフォーマンスが行われていた。
モップを持ち、コートに登場したパフォーマー。
照明が落とされ、モップにパワーが注入された次の瞬間、人の手を離れ自動で走行するモップ。
さらに、パフォーマーと一緒に踊ったり、くるくる回転したりと会場を一緒に盛り上げる。
実は、日産自動車の先進運転支援技術「ProPILOT2.0」をもとに作られた自動運転モップ。
手放しで動くのはもちろん、一定の距離を保ちながら走行したり、ぶつかることなく追い越しもできる。
さらに、モップは自動で動くだけではなく、ラインに近づいていく機能もある。
白線を認識することで安全な走行につながるという。
独自技術をモップに搭載し、ショーを行った背景には、創業90周年を迎える日産の「他のやらぬことを、やる」という企業スピリットがあるという。
日産自動車 日本マーケティング本部・増田泰久本部長「今回のプロパイロットモップ、単なるエンターテインメントだけではなく、お客さまと一緒に応援をする。コート上で必ず欠かせないもの、モップの清掃。この部分に私どもの技術を注入することで、お客さまに喜んで驚いていただいて、そしてワクワクしていただく。そういった体験を感じていただこうと思った」
車の技術を使ったモップとエンターテインメントの融合で、会場の応援ムードを作り上げた今回のショー。
日産自動車 日本マーケティング本部・増田本部長「お客さまにとって意外な機会、そういった点でこういった車に触れていただいて、少しでも“日産面白いな”とか“あ、こういった技術があるんだ”(と思ってもらう)、これが今非常に重要になっているとわたしたちは考えている」
車だけにとどまらない、やっちゃえスピリットは続く。