いつの間になくなった!?

夏の通勤電車などで日差しが強くて暑かったり、本やスマホを見るのに眩しかったりなんて経験は誰しもあるだろう。

一昔前は電車内に「日差しを遮るカーテン」のようなものがあって、乗客がこれをシャーッと下げ、日差しを遮っていたものだが、最近は見かける機会が減ったような印象がある。


いつ頃から、この「日差しを遮るカーテン」は姿を消し始めたのか?
そもそもなぜ、姿を消したのか?


JR東日本東京支社の担当者に聞いた。

カーテンが消えたのは16年前

――日差しを遮るカーテンの正式名称は?

側(がわ)カーテンです。


――山手線などの車内から側カーテンがいつの間にかなくなった。これはいつから?

2002年1月です。

紫外線を96%カットする窓ガラスを使用している

――そんなに前から!?では、その側カーテンがなくなった理由は?

窓ガラスに可視光線、日射熱線、紫外線の透過率の低い乗用車用の汎用ガラス(グリーン色)を採用し、客室カーテンを省略しています。

 
――その窓は紫外線や暑さをどれぐらい防いでくれる?
 

紫外線透過率は4%です。紫外線はカットできますが暑さの基準はありません。

――その窓はJR東日本の山手線以外の電車にも使われている?

京浜東北線や東海道線、常磐快速線E231系等の首都圏の通勤型列車にほぼ使用しています。

――その窓ガラスを製造しているメーカーは?

AGC株式会社、または日本板硝子株式会社です。

金属を加え着色することで眩しさを和らげている

紫外線をカットする窓ガラスのことをもっと知りたい!
そこで、AGC株式会社の担当者に詳しいことを聞いてみた。

――電車に使われている窓が紫外線や暑さを防ぐことができる理由は?

近年の首都圏の通勤車両の側窓(がわまど)でよく使われているガラスは、原料に金属を加え、着色することで、日差しの眩しさを和らげることができます。

また、紫外線や赤外線を吸収する機能を持つガラスを強化ガラスにし、さらにその強化ガラス2枚を紫外線吸収効果のある材料を混ぜた中間フィルムで圧着した合わせガラスにすることで、より強度と安全性を高めるとともに紫外線や赤外線の透過を減らしています。

――乗客の好みに応じて外からの光を調節できる調光ガラス「WONDERLITE®」という画期的な窓ガラスもあるようだが、それは今、どの電車に採用されている?

JR東日本の『トランスイート四季島』の展望車両に採用いただいています。

意外と気づかない身近なものの変化。
次に電車に乗った際は窓ガラスに目を凝らしてみるのもいいのかもしれない。