新型コロナウイルスの影響で高総体が中止となる中、岩手県内の男子高校バレーボールの有志チームによる交流記念試合が6月28日開かれた。

一部の選手にとってはこれが引退試合。練習の成果を発揮しようと熱戦を繰り広げた。

(6月28日)

不来方、黒沢尻工業、盛岡南、盛岡誠桜の4校が参加した交流記念試合。

順位は付けず、1試合2セットのみの総当たり戦でそれぞれ勝利を目指した。

一部の3年生にとっては、これが引退試合となるが、それぞれのチームによって状況が異なる。

高総体は中止となっているが、強豪校の多くの3年生の引退場所となるのは、10月に県大会が予定されている「春の高校バレー」。

黒沢尻工業は、3年生の選手16人全員が今後も部活動を続けることを選んだ。

黒沢尻工業3年 長田陽介主将

「ほかのチームより1年間長くやっているので、雰囲気作りができてきて、試合中の声出しもスムーズになると思う」

盛岡南は、5月の時点で3年生の約半分が引退し、今回の試合には春高に向け残留を選択した選手のみが参加。

不来方は13人中4人がこの試合で引退することを決めている。

盛岡誠桜は3年生が2人のみで、ともにこれが引退試合。

チームを束ねてきた、盛岡誠桜・滝村爽キャプテン。

2019年の春高県大会の決勝では、3年生が主体のチームの中で下級生で唯一出場した能力の高い選手。

2020年は受験などのため春高には出場せず引退の道を…。高校生としての最後の大きな試合だ。

盛岡誠桜3年 滝村爽主将

「高総体が新型コロナウイルスの影響で中止となったこの状況で、交流試合を開いてくれた監督・コーチ・保護者に感謝をしている」

初戦の相手は前回の県高総体王者、不来方。

高さを生かした攻撃に翻弄され2セットとも20点に届かず敗れると、南監督が活を入れた。

盛岡誠桜 南由紀夫監督

「みじめな姿見せに来たの?皆さんに。『誠桜終わったな』って見せに来たの。このまま帰るの?これで。もっと必死になってやれ、もっと必死になってボールを追いかけて必死にたたけ!」

監督の言葉を胸に気持ちを立て直した選手たち。

2019年の県高総体準優勝校の盛岡南に2セットとも25対23の接戦を演じたり、黒沢尻工業に1セットを奪ったりと健闘し、3年生は笑顔で最後の試合を終えた。

盛岡誠桜3年 滝村爽主将

「ここから新しいチームとして一丸となって頑張ってくれたらいいなと思う。辛いこともたくさんあったが、その分一生懸命練習してやりがいのある濃い2年半でした」

一方、残ることを決めた選手たちは試合を通じてそれぞれの課題を見つけ、次の舞台を見据えて闘志を燃やしていた。

盛岡南3年 櫻田一暉主将

「最近、盛岡南高校は春高全国大会に出られていないので、春高では絶対優勝して全国大会に出場します」

不来方3年 佐藤生真主将

「全国のセンターコートを目指して自分たちは練習しているので、春高県大会でも徹底的に自分たちのバレーをして、全国につなげられたらいいと思います」