全国で搬送者が相次ぐ熱中症。
命にも関わる危険な暑さに、どう備えればいいのか。
働く人が心地よく仕事をするために約60社の熱中症対策商品が集結した「猛暑対策展」。
最新機器やユニークな商品が揃う中、一際注目を集めていたのが、 手軽に持ち運ぶことが出来る“モバイルエアコン”。
吹き出し口をズボンの中に入れるだけで…

まずは、市販のモバイルバッテリーと接続するだけで、 冷風機として使用できる「ズボンクール」。
使い方はいたってシンプルで、ゴム製の吹き出し口をズボンの中に入れるだけで腰から下の温度が下がり、清涼感が増すという。
開発した(株)昭和商会の福山龍市氏は、「サラリーマンの方でも、夏場簡易的に使えるようにズボン用として作成した」と話す。
この企業では、この仕組みを応用した、ヘルメットも開発。 工事現場や被災地などでの効果が期待されている。
最高気温50度を超えるカタールでも活躍

続いて、「人間エアコン」。
氷水入りのタンクを腰に装着し、服の内部に搭載されたチューブと連結すれば、スイッチを入れるだけでバッテリーの動力で冷却水を循環させ、あっという間に、体を冷すことができる。

仕組みは単純だが、最高気温が50度を超えるカタールの作業現場で実証実験を繰り返すなど、その実力は折り紙付き。
一方こちらのバケツのようなものは…
電気がなくても、短時間で一定の場所を冷却

吹き出し口から冷たい空気が出る「バケツエアコン」。
氷を入れ、フタを被せるだけで内部で冷やされた空気をファンによって送り出し、手軽に室内を冷やすことができる。
「バケツエアコン」開発者の中西雄三氏は、「まずはコンセプトとして、電気が存在しないような場所、短時間で特殊な場所を冷やすという利用用途で考えてますので、それに合わせたモデルを作っていく」と話す。
進化するモバイルエアコン。
暑さから命を守る不可欠なものになるかもしれない。
(「プライムニュース α」7月31日放送分)