メガネユーザーのあなた、お風呂に入るときメガネはどうしてるだろうか?

外して入るとよく見えないし、普段使いのものをかけたまま入るとメガネが曇るしと、どちらにしても悩みがある。
こうした中、5日に投稿された「お風呂専用メガネ」を手に入れた喜びを伝えるツイートには、なんと9万を超える「いいね」の大反響が寄せられた。



「これ裸眼だとなんも見えない人に全力でおすすめしたいんだけど、お風呂専用メガネ
子どもを洗うのに細かいところ全然見えないから、かなりありがたい。あと温泉の眺めとか全然見れなかったのも見れるようになる…! ほんと嬉しい。」

みりんちゃんさんのコメントとともにアップされたメガネは、お風呂専用メガネ「FORゆ」(税込3240円)。
ホームページには、こんな方にオススメと書いてある。

・お風呂場使用でのメガネの劣化が気になる方
・お風呂場で快適に景色を見たり、安全に足元を見たい方
・お風呂に浸かってゆっくり本などを読みたい方
・お風呂場でのレンズの曇りが気になる方

確かにこれならば、“風呂場のメガネ”問題を解決できる。
この投稿に寄せられたリツイートを見ていくと、「これはいい」「知らなかった」という意見が多い中、「普通のメガネでお風呂も入っている」「なぜ普通のメガネはダメなの?」という声も上がっていた。

確かに、普通のメガネでお風呂に入ったら何がどうよくないのかよく分からない。
お風呂専用メガネは、普通のメガネと何が違うのだろうか?
「FORゆ」を販売している「愛眼」の担当者に聞いてみた。

熱でコーティングがくしゃくしゃになる

――普通のメガネでお風呂に入るとどうなるのか?

今ほとんどのメガネのレンズはプラスチック製になっていて、表面に反射や汚れを防ぐなど様々なコーティングが施されています。
浴室は意外に熱が高いので、プラスチックレンズが熱で膨張し、コーティングも一緒に引き伸ばされます
そして常温に戻すと、レンズは元通りになりますが、コーティングは伸びたままなので、レンズに引っ張られてくしゃくしゃになってしまうんです。
さらに時間が経つと、レンズの表面のコーティングが、ひび割れみたいな状態になります。

メガネを使う人は、気が付くとレンズが細かい傷だらけなっている経験があると思います。
それはもしかしたら熱によってこのような現象が起きたのかもしれません。

あと金属への影響もあります
チタンはいいんですが、特に合金のメガネでしたら錆びの原因になります。
また温泉はメガネの大敵です。
硫黄など金属によくない成分を含んでいることがあるので特に気を付けなければなりません。


――お風呂専用のメガネは、普通のメガネと何が違うのか?

まず、金属を使っていません。
レンズは熱膨張しないポリカーボネート素材を使っていますので、表面のコーティングも影響を受けにくくなっています。



このメガネの特徴として、「軽い」「熱に強い」「サビない」「安全性が高い」「曇りにくい」が挙げられている。
ここまで話を聞くと、普通のメガネよりよほど使いやすそうだと思うのではないだろうか。
元のツイートにも「普段使いはできないの?」という疑問が寄せられていたが…

車の運転は固く禁じています

――お風呂専用のメガネを普段使いできないのか?

お風呂の中でしたら、たとえば視力が0.7~0.5ぐらいあれば十分安全性が確保できるので、メガネの度数はプロが測って作るのではなく、自分に合う度数を選んでいただくようになっています。
あくまでお風呂の中で使っていただくメガネなので、車の運転や長時間の使用は固く禁じております


――お風呂専用メガネの耐久性は?

こちらのメガネに施している曇り止めコーティングは恒久的なものではありません、
効果がどのぐらいもつかは、使われる頻度や使い方によって全然変わってしまうので一概には言えません。
お手入れは、本当に軽く水気だけをポンポンとタオルでふき取ってくださいという注意書きを添えていますが、ゴシゴシ拭かれる方もいらっしゃいます。
曇り止めコーティングを施したメガネは、クリーナーもあまり使ってほしくないんです。
特殊な薬剤をレンズの表面に塗布しているんですが、きれいに拭き取ってしまうと、薬剤がついてない部分が曇ってしまうんです。

そして、せっかくメガネメーカーに話を伺ったので、普通のメガネの正しいお手入れについても聞いてみると、こちらも目からうろこの情報があった。

メガネの洗い方は「洗車」に似ている

――普通のメガネのコーティングが落ちるとどうなるのか?

コーティングが剥がれてしまうと、光が乱反射して目に入ってくるので、視覚的な変化は感じないかもしれませんが、目が疲れるようになります。
コーティングがきれいに剥がれなかった場合は、すりガラスのような状態になり、こちらは純粋に視界を邪魔するので見にくくなります。


――普通のメガネのお手入れはどうすればいい?

メガネをきれいにするのは、車の洗車と似ています
たとえば砂ぼこりがついたまま車を拭くと傷がついてしまうように、メガネもホコリがついたまま拭くと、やわらかいプラスチックレンズに細かな傷が入ってしまいます
ですから、ゴミやホコリをざっと流してから拭くのが一番いい方法です。
ただ先ほど申し上げた通り、お湯はダメですから、水を使ってください。


――メガネを洗う洗剤はなんでもいいのか?

中性洗剤だったら大丈夫です。
ただし台所洗剤などでも、弱酸性や弱アルカリ性など様々なものがあるので、説明書きをよく見て中性のものを選んでください。

――メガネ店においている超音波洗浄機のほうがダメージが少ないのでは?

メガネにダメージが少ないのはやっぱり水洗いです。
水洗いしたあと、クリーナーを使って脂分を分解し、軽くやさしく拭くのが一番。
超音波洗浄は振動を与えるので、毎日ずっとやるのはよろしくないですね。
週に2回ぐらい、細かな汚れを落とすために使うのはいいと思います。

――普通のメガネのコーティングはどのぐらいもつのか?

コーティングは徐々に劣化していきますので恒久的ではありません。
いつまでもつかというのは、個人差がありますので何とも言えないんですが、日頃のメンテナンスに気を付けていただくと、より長くよい状態でお使いいただけます。


今回のツイートに反響があったのは、メガネユーザーにとってそれだけ悩みの種だったということ。今後はこのお風呂専用メガネで、自宅でも温泉でも快適なお風呂タイムが過ごせるかもしれない。