佐賀・鳥栖市のため池で巨大なスッポンを発見。体重6㎏を超え、野生では“国内最大級”だ。専門家によると、巨大化の理由は“旺盛な食欲”。ため池にはエビや貝、ザリガニなどスッポンの大好物がたっぷりだという。
“カニのわな”に巨大なスッポンが
鳥栖市でアスパラガスなどを生産している西山利治さん。カニをとろうと近くのため池にわなを仕掛けていたころ、中にいたのは巨大なスッポンだった。
この記事の画像(9枚)西山さんは出会ったときの状況を「カニかごに餌入れて、その中に入っていたんですよね。でかいな、こういうの初めて見たなと思って」と振り返る。
西山さん:
けさちょっとカゴを見に行ったらザリガニは食べているし、餌も完全に食べているし
スッポンは食欲旺盛なようだ。
野生では珍しい6㎏超の大型
重さをはかってみたところ、体重は6kgを超えていた。
体長は45cm以上、首が伸びれば60cmに達するのではないかということだ。これがどれくらいの大きさなのか、専門家に尋ねてみた。
日本カメ自然誌研究会 矢部隆代表:
野生でとれるスッポンとしてはかなり大型。これまで日本で確認されたニホンスッポンで最大は京都の木津川で体重7.35kgというのがあるので6kg超えのスッポンはかなり大きい
巨大化の原因は“豊富なエサ”
ここまで大きくなったのには、ため池という環境に理由があると専門家は話す。
日本カメ自然誌研究会・矢部隆代表:
池が富栄養化している、つまり水があまりきれいでないというところは、スッポンの食べ物になるエビ類とか貝類とかがとても多くて、たくさんたっぷり食べているからこんなにでかくなったと思います。肩の肉とかももの方の肉とか豊富なので結構太っていて、えさはたっぷり食べていると思う
年齢は判断できないということだが、もう少し大きくなる可能性はあるという。
ひっくり返しても長い首を使って上手に寝返りを打つスッポン。
重そうな見た目とは裏腹に意外にも早く歩き、行きついた先で外を見つめるスッポン。哀愁が漂うその後ろ姿は故郷を恋しく思っているのかもしれない。
西山さんは、数日自宅の水槽で様子を見たのち、捕獲したため池に放流するという。
(サガテレビ)