あの悪質タックル問題から5年。名門・日本大学アメリカンフットボール部に、またしてもその看板を汚しかねない疑惑が持ち上がっている。

“寮で大麻”林真理子氏は真っ向否定
日本大学や関係者によると、東京・中野区にある日大アメフト部の寮で大麻に関する情報が寄せられ、大学関係者が調べたところ、7月にロッカーから植物片が見つかったという。

2日午後6時過ぎ、日本大学の林真理子理事長が取材に応じ、「報道されてますように違法な薬物が見つかったとかそういうことは一切ございません」と疑惑について真っ向から否定した。
現役アメフト部員から話を聞くことができた。
ーー噂だとか調査を受けたりとかしましたか?
現役アメフト部員:
自分はちょっとわからない。


ーー同じ寮の中で、もし使っていたという人物がいたら?
現役アメフト部員:
やっぱり自分たちだけじゃなくて、やらせてもらっている立場として、いろいろな人が応援してくれているので、そういう人たちにも失礼だとは思います。

「フェニックス」の愛称で知られる日大アメフト部。大学の日本一をかける「甲子園ボウル」では、歴代2位の優勝21回を誇る強豪チームだ。

しかし、5年前に、いわゆる「悪質タックル」を行ったとして、公式戦への出場資格停止の処分を受けていた。その後、2019年に処分が解除され、チームの立て直しをしているところだった。
林真理子氏「(学生たちに)通じてなかったかな」
こうしたなか持ち上がった“大麻疑惑”。関東学生アメリカンフットボール連盟によると、7月中旬、情報提供の文書が郵送で届いたという。

大学は部員全員だけでなく監督やコーチに加えて、退部した元部員にまで聞き取りを実施し、7月31日に学生連盟に報告を行った。

しかし、内容が不十分であったため、追加の調査を求めたという。現在、部は全体練習を控えている状況だ。大学は7月22日には保護者会を開き、警視庁にも相談しているという。


問題を起こしたことについて、林理事長は、「私は就任してすぐアメフト部の方に行きまして、部員全員に皆さん色々つらい思いもしたけれども、今度、新体制になったので思う存分、力を振るってくださいということを、全部の学生に向けて言ったんですけれども、それがちょっと通じてなかったかなと思うのは本当に残念ですね」と話した。
(「イット!」 8月2日放送より)