飯能市の職員を窃盗容疑で逮捕

埼玉県警・飯能警察署に逮捕された1人の男。
男は飯能市役所の地域・生活福祉課で生活保護担当の仕事などをしていた勝山健一容疑者(49 )。

送検される勝山容疑者 埼玉・飯能署 6月23日

勝山容疑者は3月、市が保管していた第2次世界大戦の戦没者遺族会のキャッシュカードを持ち出し、2回にわたり銀行のATMから計63万8000円を引き出し盗んだ疑いで逮捕された。

警察の調べに対し、勝山容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認している。

防犯カメラに現金引き出す男の姿

今年3月26日、飯能市役所1階にある地域・福祉課で市が管理していた戦没者遺族会のキャッシュカードと通帳が無くなっていることに職員が気付き、その後、全職員でどこかに紛れ込んでしまったのではないかと探したが見つかることはなかった。

その際、勝山容疑者も同僚らと一緒になって探していたという。その後、市が通帳を再発行すると2回に渡り現金が引き出されていたことが判明。

被害届を受理した警察は、現金が引き出された銀行を割り出し、ATMに設置されている防犯カメラを解析したところ、そこには変装することも顔を隠すこともない勝山容疑者の姿が映っていた。

現金は2回に渡り引き出されていたが、50万円が引き出された3月5日午前11時半の時間は勝山容疑者の勤務時間中だった。

「寡黙で真面目な人物」 

勝山容疑者は平成10年から飯能市役所で働くようになり、勤務年数は20年を超えていた。

同僚からの評判は「コツコツと仕事をやるタイプで、寡黙で真面目な人物」といったものだった。また、これまで無断欠勤やトラブルなどは一切なかったという。

被害届を警察に出してから約3カ月後の6月22日に警察から市役所に「勝山容疑者を逮捕した」という一報が入った際、ほとんどの職員が驚いたという。

市役所の同僚は、「勝山容疑者は年齢に応じた役職を任されており、支給されている給料もけっして悪いわけではない。そのような人物がなぜ今回のような犯罪を行ったのか理解できない。」と話している。

勝山容疑者が勤務する飯能市役所

飯能市長「心からお詫び」

20年以上市役所に勤務し、これまで問題なく過ごしてきた職員による窃盗事件。

警察によると、勝山容疑者は容疑を否認していることから犯行の動機についてはまだ判明していないが、逮捕後に自宅を捜索した結果、クレジットカードや通帳は見つかっていないことから、勝山容疑者が証拠隠滅をしたものとみて捜査をしているという。

市の職員が逮捕されたことを受けて飯能市の大久保勝市長は、
「関係団体の皆様に多大なご迷惑をお掛け致しましたこと、そして行政に対する市民の皆様の信頼を大きく失墜させたことに対しまして、心から深くお詫び申し上げます。」とコメントしている。 

(フジテレビ報道局社会部 埼玉県警担当 河村忠徳)